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聖霊の腕輪  作者: 眠る羊
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2−異世界へレッツゴーなの♪

「痛い痛いいたいなの〜〜。」


「早く!元に戻せ!!」


「むっ無理なの〜。 あぁぁぁぁ〜力込めないで〜頭割れちゃうの〜。」


「無理!じゃなくてやれ!お前がやったんだから元に戻すぐらいできるだろ!!」


今がどういう状況かと言うと、前回女の子にされた後元に戻させるため絶賛グリグリの刑にておしおき中です。


「私の力じゃ元に戻せないなの。やめてぇぇぇ〜両手は両手はだめなの。待ってちょっと待って欲しいのなの、私の力じゃ無理だけど多分腕輪を外せば元に戻ると思うのなの。」


「ならさっさと外せ!」


「えぇっと………それも無理なの。 あぁぁ何で左手も上げるのかななの? いやぁぁぁぁぁ〜〜〜両手はいやなのぉぉぉぉぉ〜〜〜。」


「なら、なんで無理なのか説明しろ!!」


「りょっ了解したなの、だっだからグリグリをやめて欲しいのなの。」


確かにこのままじゃ説明もしにくいだろう。仕方なく、少々物足りないが説明を促すためグリグリの刑をやめてやることにした。


「痛いのなの、頭が潰れちゃうかと思ったのなの。」


「いいからさっさと言え!でないと……。」


「わっ分かったのなの、えっと何で無理なのかと言うとなの………。」



「痛い痛いイタイなのぉぉぉぉ〜〜〜、もう許して欲しいのなのぉぉぉぉ〜〜。」


説明を聞いてグリグリの刑を再執行に移しています。


「な・に・が、この腕輪は女性専用で腕輪の力を使うには女性でないといけなくて、それで拾って身につけた俺が男だったから腕輪が勝手に女に変えただと! その上、死ぬまで絶対に外れることのない神の祝福がかかっているだ!! どう考えても外れないなんて呪い以外無いだろ!!」


「ふぇぇぇ〜ん。そんなこと言われてもなの、私はこの腕輪の管理聖霊でしかないのなの、私には取り外しの権利は無くてただ腕輪を拾った人が男だった場合、外見や能力を自由にして良いのと、異世界への道案内と異世界でのパートナーとしてマスターに仕えることしか出来ないのなの。」


今、聞き捨てならないこと言わなかったか?


「おい、異世界って………。」


気になった部分を聞こうと思ったら、また急に体全体が光出した。


「な!また、何が?!」


「あ!そろそろ、異世界に移動し始めたみたいなの。」


「いっ異世界って!」


「安心するのなの、私が異世界でもしっかりマスターをサポートするのなの♪」


「いやいやいや、それ以前に異世界なんて行きたく………。」


「もう時間みたいなの。そうなの、言い忘れてたの、こっちの物は一切向こうに持っていくことができないのなの、だから体一つと腕輪だけ向こうにいくからそのつもりでなの。」


「そんなことより行きたく………。」


「それじゃぁ、レッツゴーーーなの♪」



光が静まり、そこにいたはずの二人の姿は無く、変わりに脱ぎ散らかされた衣類一式とかばん一つだけが残されていた。

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