もう一度…
僕は 君の顔が 見えないところに行く
忘れたくても 忘れられない
忘れようと いくら努力してみても
どんなに 自分らしくない 卑怯な手を使ってみても
一向に 僕の心から 消えることのない 君を
ついに 追い出したくて
僕は 暴挙に出た
「君のためなんだ‥」
「こうするしかないんだ‥」
そんな風に 都合よく 自分に言い聞かせて
僕は 君じゃない他の女と この街を出た
女は大喜びで 華やかな街で “ 生まれ変われる ” と瞳を輝かせた
僕は後ろ髪を引かれながらも 見栄えのいい女と “ 心機一転やって行くんだ ”と
【 過去 】を切り捨てた
始めのうちは “ これが幸せなんだ ” と
目に映る 全てのものが新鮮で
価値のある 特別なもののように 思えたけど
それは やがて “ 単なるまやかしにすぎない ” と悟った
どこにいても 何をしていても 、誰といても
君のことを 忘れることなんて 所詮 出来ないことくらい
最初から 分かっていたのに…
神さまは 許してくれなかった
僕が 君から 離れることを
君を 忘れて しまうことを
許すはずがなかった…
あゝ どうか もう一度 僕にチャンスを与えてください
あなたの他には 誰もいないことを
あなたのことを 心から愛していることを
目の前で 誓わせてください
何より 僕には もう 時間がないのだから…