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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第二章】結婚したい。
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第七十七話 花咲けいろは。的なお話

目を覚ましたはいいけど、今日はどうしようか?

特に切羽詰まった事とかも無いし、ダンジョンや依頼も武器も無いから無理だし。

デートもこの前に行ったばかりで目新しい物も無いだろうしなぁ〜。

うーん。どうしよう。

あ、そういえばダンジョンをクリアした時に宝箱に入っていた謎鉱石の鑑定とか…ってそんなに時間は掛からないか。

それに折角ダンジョン初クリアの時に出たやつだし自分で何か作りたいしな。アクセサリーとか。

でもスキルはあっても場所も経験も無いから宝の持ち腐れなんだよな。

ってあれ?今日の予定を考えていたんじゃなかったっけ?

まあ、いいや。

とりあえずセフィア達を起こそう。

今日の予定はそれからでいいしね。



服着て、朝食を食べて一息ついてから今日の予定を話し合う。


そして当宿にてお洗濯しています。

何故こうなったかというと、簡単に言うと雇われたからだ。

今日の予定を話し合っていたら偶然女将さんが「どうしよう。あの子以外全員風邪だなんて。流石にルリエだけでは全部回せないし、他に従業員のアテなんて…」という呟きをしていたからだ。

呟きといいつつ余裕でこちらに届く大きさで喋っていたとか、チラチラとこちらを見ていた気がするが気のせいだろう。

そんな様子を見せられては、普段お世話になっている以上声を掛けないわけにはいかない。


報酬は今日一日分の宿代と昼食代をタダにするのと300リムだ。あんただったらついでにうちの子を貰ってってもいいとか言ってたけどそれはお断りした。

ルリエちゃんのことは好きか嫌いかでいえば好きだ。

でもそれは恋人にしたい程かと聞かれればNOと答えるだろう。

だからそんな中途半端な状態で貰いますなんていうのはルリエちゃんに失礼だ。

何様だと言われるかもしれないが、そういう関係にしたいならルリエちゃんが俺を惚れさせるべきだ。交際するならなんとなくではなくお互いが相手の事を愛してこそだという考えだと女将さんに伝える。

すると女将さんは「つまりはルリエ次第ってことかね。分かった。伝えとくよ。」と言って去っていった。


ルリエちゃんに本気で来られたら陥落しない自信ないや。

まあ、本気で来なかったらそれはそれでちょっとあれだけど、うん。なるようになるさ。


さて、仕事をするかね。

先ずは……セフィアに何やるか聞いてきて貰おう。

今行くのは、気まずいです。



先ずは洗濯する物の回収から。

この宿では長期滞在の客には服を洗濯するサービスがある。

対象者は二十日以上滞在すること。

それ以外の人は場所だけ貸すので御自分でどうぞというスタンスだ。

そんなわけで長期滞在の客の服とシーツを集める。

その際、自分達の情事の跡を見て少し恥ずかしくなった。

止めるつもりはないけど。


それが終わったら洗濯済みの新しいシーツを各ベッドにかける。

これが結構難しい。

シワを伸ばそうとすると何処かに新しいシワが出来てしまう。

今更ながらに宿の人ってすげ〜なと感心する。

ルリエちゃんへの好感度も上昇する。


それが終わったら洗濯。

その次は昼食を頼んだ人達へと食事を配膳したり、食堂で給仕の真似事をする。

食堂は宿泊客以外にも食事処として営業しているとかでとても忙しい。

ひと段落ついたら賄いを食べる。

昼食を終えたら俺はうらで薪割りをし、嫁は買い出しへ。

それが済んで漸く休憩することが出来た。


なにこれ。

超ハードなんだけど。

こりゃあ、今後は宿の従業員には頭上がらないわ。

ルリエちゃんへの評価は爆上がりだけど。


その後も食堂で大忙しで部屋に戻った頃にはバテバテ。

食事処として雇っている給仕の人達まで休まなくて良かったと心の底から思った。


今日は三人とも疲れてるので致すことなく泥のように眠る。

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