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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第五章】 迷宮都市でのいろいろ。
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第四百五十九話 そっくりなんですけど!? 的なお話

さてと。

お弁当も食べ終わった事だしみっちりしごいてあげますかね。

八つ当たり入ってるけど。


「あ、待ってレント。」

「ん? どうした?」

「あのね、僕にも教えてくれないかな?」

「私も。」

「私もお願いします。」

「急にどうした?」

「レントのを見てちょっとやってみたくなったんだ。」

「ん。」

「んー。まあ、簡単なのなら大丈夫かな。」

「ほんと!?」

「ああ。」


3人とも喜んでる。


「あの、俺は?」

「あ、もちろん教えるよ。」


トニーさんに教えるのが最初の目的だしね。

でも、3人と一緒だし八つ当たりはしなくてもいいかな。

というか、俺の中での優先順位が入れ替わって3人が先でトニーさんがおまけみたいになってる。


「3人はどんなのが作りたい? 最初だしドッグタグのようなのが簡単だしいいかなって思うんだけど?」

「ん〜、僕も指輪がいいな。」

「ドッグタグでいい。」


なんか、リリンの目が一瞬怪しく光ったような……気のせいか。


「私もドッグタグで。」

「じゃあ、俺も……」

「いや、あんたが指輪作らなくてどうすんだよ!」

「だよね〜。」


いざとなって気後れでもしたのか?


「まったく……。」


とりあえず指輪組から教えていく。

といってもそんな難しいことは教えない。

セフィアがいるし、だいたい、複雑なのを作ってもそこまで差が出るわけじゃない。

わー、凄いねー。で終わる。

自作な時点で凄いんだし。

凝ったのを作ろうと作らなかろうとどっちも自作で、自作なんて凄いという感想しか出ないだろう。


実演を交えて2人に教えた後はドッグタグの方に移る。

といってもこっちは単純。

プレートを彫ったりくり抜いたりするだけだから。

チェーンじゃなくてもいいだろうし、どっかで買ってもいい。

こっちも簡単に実演して見せる。


そうこうしているうちに5時近くになってしまった。

指輪組は納得がいかないのかまだ出来ていないが、ドッグタグ組は簡単なこともあり2人とも出来上がっている。

ルリエの方は不恰好ながらも可愛い物を作っていた。

あれはなんだろう?

犬かな?

そしてリリンだが………何故かリリンは5つも作ってた。

プレートを用意したのは俺だから数は分かるんだけど、そんなに作って何をする気なんだ?


「俺はこの後ギルドの方に行こうと思うんだけど3人はどうする?」

「うーん。僕はまだやっていたいからもう少しここにいようかな。」

「私は、ちょっと買い物。」

「私はセフィアさんを待ってようかな。」

「そっか。じゃあ行ってくるな。」


ギルドに着いたのは5時直前で中は人でごった返していた。

ふぅ。

ギリギリ間に合ったな。


「あれ、レントさん?」

「あ、レミナさん。レミナさん達の結果がちょっと気になってね。それで見に来たんだ。」

「そうなんですか!? 気にかけてくれてありがとうございます。」


理由を言ったら喜ばれた。


「それじゃ、第1回狩猟大会Eランクの部の結果発表を行うよ。」


お、ちょうど始まるところだな。


「景品は5位までだから5位から発表していくよ。第5位。ケイン、セオドア、ロズベルトパーティ。景品は野外用調理道具一式。今後は野営とかする機会が増えるだろうからその時に使って。」

「あ、ありがとうございます。」


あ、顔が引きつっている。

多分料理ができる人がいないんだろう。


「4位はアレッツィオ、マグナ、リグ、ロイドパーティ。景品はさっきの調理道具一式に簡易テントね。こっちも野営を考えての事だから。」

「ありがとうございます。」

「次は第3位! 天装の姫所属の3人。レイン、リゼット、ララパーティ。景品はアイテムバッグだね。」

「ありがとうございます!」


ありゃま。

随分と気前がいい事で。


「続いて第2位! レミナ、シンシア、ラックスパーティ。景品はアイテムバッグと私が作ったポーション三種の詰め合わせ。」

「ありがとうございます! 大切にします。」

「いや、ポーションは大切にしちゃダメでしょ。」


怪我したのに大切にして使わないなんて愚の骨頂だからな。

それにしても、2位か。

惜しいな。

どうせなら優勝だったりしたら良かったんだけど、仕方ないか。

それに景品も豪華だし、十分立派だよね。


「最後に第1位!! 優勝は…………なんと、ソロで参加していたシルヴィア!! 倒した魔物の数は驚きの92匹! 今後に期待の持てる新人だね。景品はアイテムバッグにポーション三種の詰め合わせ。そして私の知り合いに頼んで武器を1つ作ってもらうから。ちなみにこれ、その子が作ったっていう包丁だけど、ちょっと見てて。」


そう言ってアデラードさんはどこからともなく取り出したイノシシさんを斬りつけ、見事に足を飛ばした。

でもさ、その包丁、見たことあるんだけど。

具体的には俺のストレージに大量に死蔵してある包丁にそっくりなんですけど!?

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