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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第五章】 迷宮都市でのいろいろ。
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第四百二十三話 ビクってした。的なお話

朝食を食べてギルドに向かう。

今日は2日酔いとかもなく全員揃っての、だ。

うん。

やっぱりこうでなくっちゃね。


「よく来たね!」


なんか、またアデラードさんがスタンバッてた。

ギルドに入った途端これかよ……


「爪の垢……」

「っ!?」


ボソッと呟いたらビクってした。

ちょっと面白い。


「え、えと、ね。昨日の結果を聞きたいな〜って、その……と、とりあえずあっちに行こうか?」


とはいえ、これくらいならまだ大きな問題って程じゃないし、目的自体もおかしなことなんかないしな。

アデラードさんに着いていく。

どうやら訓練場に向かってるみたいだな。

あ、昨日の依頼の報告してない。

それに盗賊の装備品も売らないと。


「あの、まだ昨日の依頼の報告とかしてないんで、先に済ませてもいいですか?」

「そんなの後でいいじゃ…「爪の……」と、思ったけど、やっぱり大事な事だよね! 先に訓練場に行ってるからゆっくりしてきてね!」


ゆっくりはちょっとおかしいけど………やっぱりおもろい。


「いらっしゃい、レントさん。今日も依頼ですか?」

「いや、今は昨日の依頼の報告かな。依頼を受けるかはアデラードさん次第。」

「そうなんですか。」


そして依頼のイノシシとモグラ達を出し、続けて盗賊の装備品も出していく。


「これって……」

「実は昨日帰りに盗賊に襲われたんですよ。全部で16人で全員殺しました。本当はルリエには人を殺して欲しく無かったんですけど、こっちは4人しか居なかったからそこまで余裕なかったんですよね。連れて帰るのも厳しいし……」

「あの、私も冒険者なんですからそこまで過保護にしないで欲しいんですけど……」

「それはそうなんだけど、他の皆は会った時から冒険者だったけど、ルリエは違うから、守らなきゃって思って。」

「あの、私も最初は冒険者じゃなかったんだけど……」

「だからどうしても過保護になっちゃうんだよ。一応今度から気をつけるけど、多分治らないかな。だって超大事だし。」

「無視かい!」


蒼井が何やら叫んでいるが、今は夫婦の話なので邪魔しないで欲しい。


「えと……そ、それでは査定に入らせていただきますね!」

「あ、お願いします。」


完全に空気にしてしまっていたリナさんが査定をすると言ってきた。

なんか無視して申し訳ないな。

防具の方は結構な額になるかも。

全身金属鎧とかいたしな。


「終わりました。まず依頼の方が合わせて17万8000リムですね。レッドモールの数が多かったのでこの値段になりました。」


レッドモールの依頼は出来高制なんだよね。

一応、5匹以上で超えた場合は1匹につき〜って感じ。


「そして装備品なんですが………その、どうも元貴族のお抱え騎士団の物みたいなんですよ。ジェイル家の紋章がありまして……」

「!?」

「ふーん。そうなんですか。でも、元だから何の問題もないですよね? それに盗賊行為をしてたし。」

「はい。既にお家取り潰しになっていますし、盗賊である事はレントさんのギルドカードが証明してますから。それで買い取りについてですが、16人分、しめて186万2600リムになります。破損が酷い物もありましたが金属鎧の方は騎士団で使われてることもあり質がそれなりに良いのでこれだけで54万になったそうです。」


思わぬ臨時収入につい顔がにやけてしまう。

お金が大好きってわけじゃないけど、ないよりはあった方がいいし額が額だからな。

こればっかりは仕方ない。

でも、あんまりがめつくならないように気をつけなきゃな。


お金を受け取ったのでアデラードさんが待つ訓練場に向かう。

ちょっと不安があるが……まあ、大丈夫だろう。

それよりも、アカネの方が心配だな。

まだ引きずっているのか表情が暗いし、怪我しなきゃいいんだが。

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