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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第五章】 迷宮都市でのいろいろ。
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第四百三話 奢ることに的なお話

アイリスさんの店から逃げてギルドに来た。

そこで依頼の達成を報告したのだが、既にシア達も依頼を終えていたようでこちらに歩いてきた。


「おつかれ……ってほどでもないわね。それで、そっちはどうだった?」

「まあ、ぼちぼち?」

「ぼちぼちって、どういう意味?」

「あー、俺の故郷にある表現で、そこそこって意味かな。」

「そう。それじゃ知らなくても仕方ないわね。」

「そうだな。」


さらに言うなら関西ってイメージがあるから厳密には故郷ってわけじゃない。

まあ、今となってはどうでもいいことだけどな。

そんなことを考えているとレイダさん達が帰ってくる。

アカネが疲れた顔をしてるのが気になるな。

それに反してレイダさんの顔が心なしかツヤツヤしてるような……

なんか、もう、分かっちゃったわ。

というわけでアカネに声をかけよう。


「お疲れ。何と戦った?」

「……依頼はね、薬草採取とラビット、そしてラットだったのよ。でもね、簡単に終わったとかで他の魔物も行きましょうって言い出してね、それでCランクの魔物のオンパレードよ。本当にもう、疲れたわ。」

「それは……本当に、お疲れ様です。」


やっぱりレイダさんはレイダさんでした。

蒼井はなんでけろっとしてるんだろう?

まあ、蒼井は基本魔法銃による遠距離攻撃だからアカネほどは疲れないんだろう。


ん?

どうやらアカネ達の報告も終わったようだ。

アイテムボックス持ちは蒼井なので蒼井が主導で報告をしていたようだ。

で、魔物を買い取ってもらうために裏の方に移動を開始した。

ラビットやラットのような小さいのは買い取りカウンターで事足りるのに……


買取をしてもらった蒼井が帰ってきたので、午後からどうするかを話し合おうとするが、待ったがかかった。

待ったをかけたのはシア達で、お昼ご飯がまだだし酒場で話そうと言われた。

しかし、俺達は既に食べ終わっているわけで……


「すまん。俺達はもう済ませちゃった。」

「私達も向こうで……」


どうやらアカネ達ももう食べ終わっているようで、そう申し訳なさそうに告げた。


「なっ!? わ、私達はみんなが来るのを待ってたのに……」

「えと、それは済まんかった。でも、こっちの依頼は手料理が食べたいで、だからそのついでに一緒に……な?」

「ん。」

「そ、そうなんだよ。それに1人で食べるよりも大勢で食べた方が美味しいから、一緒に食べた方が美味しく食べてもらえると思って……ね?」

「そ、そうなんだよ。だからこれは依頼だから仕方ないというか…」

「私達は連戦してたからその休憩を兼ねてたのよ。それにエネルギーを使ったから補給しないと……」


少し慌ててるのか、アカネはエネルギーという表現をしたが果たしてこっちで通じるのだろうか?

科学よりも魔法が発達してるから、不便なことがあっても魔法か魔道具で解決しようとする為にこの世界では科学があまり発展していない。

そんな世界でエネルギーという表現をして伝わるのかな?

ぼちぼちは通じなかったけど。


「それならさっさと帰ればよかったじゃない。なんでわざわざ依頼の以外の魔物も狙ったのよ。」

「いや、それは……」


わざわざ戦う必要はないのだからシアの意見には反論しようがないよな。

別にお金に困ってるわけじゃないし。

それはそれとして、シア、空腹で怒りっぽくなってない?


「まあまあ、落ち着いて。今こうしてても腹が膨れるわけじゃないしさ、あっちで食べてきなよ。奢るからさ。」

「……分かったわ。そうさせてもらうわ。」


そんなわけでシアに奢ることになったんだけど、何故かルナとユキノにも奢ることに……

なんで?

まあ、そこまで高くはないから別にいいけどさ。

ちなみに3人ともスープを頼んでた。

そして俺も頼んだ。

なんか、美味しそうだっんで、つい。

他人が食べてるものって、妙に美味しそうに見えるよね。

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