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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第五章】 迷宮都市でのいろいろ。
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第三百六十八話 すごくウズウズ的なお話

ミミックとの初邂逅の後も探索を続ける。

ちなみにミミックだが正式名称はミミック・ボックスというらしい。

まあ、ミミックというのは擬態という意味だった気がするし後にボックスとついても不思議じゃないよね。


魔物討伐もそこそこに(俺は参加してない)遂に五階層のボス部屋前に到着する。

このボス部屋だが、地上から降りてきて下に進んでいくときに限りボスが出現するという親切設計。

その関係でシア・ルナ救出作戦の時には戦う事なく素通り出来た。

しかし、今回はどうしようか?

とりあえず五階層まで行く事を目的としていたからここら辺をうろついて、ボスに挑まずに帰るのもありだとは思う。

でも、こんなところまで戦うの大好きっ娘のレイダさんが果たして黙っていられるだろうか?

答えは否だ。

今もすごくウズウズしているし、戦いたいんだろうなぁ。

こんな浅い階層では大して強くないと思うが、それでも戦いたいんだな。


「ボス戦するかどうか決めてなかったけど、戦いたがっている娘もいる事だし、挑もうと思う。」

「ありがとうございます、ご主人様!」

「でも、もういい時間だしお昼を食べてからね。」

「わかりました!」


もう1時21分だしね。

俺も結構お腹空いてる。

調理器具や食材をセフィア達の指示のもと取り出していく。

取り出す食材の中にはこれまでに倒した魔物のドロップアイテムも含まれている。

豚肉とかね。

それが終わると後はみんなに任せて俺はこれまでに手に入れたメダルを分ける。

カインの初心者ダンジョンのやつと混ざると厄介だからね。

リリン達から受け取った奴……迷宮都市で手に入れた奴……お、出た。

これらを麻袋に入れてっと。

で、これまでのも別の麻袋に入れる。

これまではカインの初心者ダンジョンしか入ってなかったからそのままストレージにしまってたんだよね。

ストレージにメダルとだけ表示された際は焦ったよ。

もしも別けて取り出せなかったらと思うとゾッとするな。


「準備できたよー。」

「今行くー。」


セフィアの声に返事をしてセフィア達の元へと向かい、出来上がっていた昼食をいただく。

生焼けの物もあったけど、多分これってレイダさんが作ったんだろうなぁ。

焦りすぎだよ。

そんなにボス戦したいんだ……


食休みも終えてボス戦を開始する。

というか、観戦する。

さすがにフルメンバーで挑めばオーバーキル過ぎるし、本人の希望もあってレイダさんが1人で戦うそうだ。

危険そうだったりこっちを狙われれば手を出すけどね。


「では、行きます!」


レイダさんは宣言とともに扉を開け、俺達もその後に続いていく。

全員が入ると扉が閉まるというなんとも雰囲気のある演出の後、部屋の中央で黒い煙のようなものが渦巻き形を作る。

流石アリシアさん。

分かってるー!


そんな演出の後に現れたのはトライデントボアだった。

しかしただのトライデントボアでないことは体毛の色を見れば分かる。

通常のトライデントボアは茶色だが、こいつは赤いのだ。

亜種なのだろうか?

そう思って鑑定してみる。


ートライデントボア・バーミリオンー


亜種ではないようだが、トライデントボアではあるみたいだ。

しかし、赤いからってバーミリオンは安直だなぁ。

お、戦闘開始だ。

ほぉ。

普通のトライデントボアよりは速いんだな。

それによく見れば牙も鋭いし角も長くなっている。

まあ、それだけで勝てるほど甘くはない。

レイダさんは槍の長さを利用して突進してきているトライデントボア・バーミリオンが当たる前に横殴りにして突進を止める。

いやいや、なんでわざわざ殴るの!?

吹っ飛んだトライデントボア・バーミリオンに接近して連続突きからの回転薙ぎでとどめを刺した。

本当に、なんで殴ったの?

しなくても倒せたよね?


「ご主人様、ドロップアイテムのメダルと魔石です。」

「あ、ああ。ありがとう。」


メダルのレリーフのトライデントボア・バーミリオンが心なしか驚いているように見える。

気のせいだよね?


やはりボス部屋なだけあってドロップアイテムだけでなく宝箱も出現するようだ。

それを開けてみると中には赤いナイフが入っていた。

鑑定してみるとこのナイフはバーミリオンファングというらしい。

でも、いらないな。

ナイフ使いは居ないし、短剣として使うにしてももっといいのがあるからな。

ごめんね、トライデントボア・バーミリオン。

これ、売るわ。

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