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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第五章】 迷宮都市でのいろいろ。
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第三百六十二話 所謂熱い視線的なお話

「ね、ねぇレント。その子って、あの人関連よね?」

「あー、それはそうなんだけど……」


そう言いながら俺はこれ見よがしにユキノを見る。

意味は説明しづらいだ。

アリシアさんの眷属というのを果たして言っていいものなのか……

言ったからといってそれでアリシアさんとの関係までは分からないだろうが、混乱させてしまうだろう。

うーん。

よし。

ここは普通にこいつの役目だけ伝えるか。


「そっちの3人は初めまして。私はフラン。アリシア様の眷属だよ。」

「なっ!? 創造神の眷属だと!?」


伝えようと思ったんだけどなぁ……先にフランが言っちゃった。


「ダンジョンの魔物を倒すと時々メダルを落とすでしょ。あれ、全種類集めるとランダムで一つスキルを手に入れることができるんだけど、私はそれを司ってるの。レント達は初心者ダンジョンの時に会ったの。」

「そんな話初めて聞くぞ……」

「うん。誰にも言ってないし、誰も集めれてないし。レント達が初めてだったしね。」

「そう、なのか………では今から依頼を出せば……いや、ランダムだと言ってたからそれは無駄な出費になるか? 初心者ダンジョンならばどうだろう……「あ、言い忘れてたけど自分とその仲間達で集めないと意味ないから。」…………補足説明、感謝します…」

「ちなみにこの仲間ってのは同じパーティとかじゃなくて、お互いがどう思ってるかで判断するようになっているから。一方的に仲間だと思っててもダメだし、一時的に仲間だと思おうとしてもダメだから。お互いが心の底から仲間だと、身内だと思ってないと意味ないからね。」

「それは……意外と厳しいな。」

「それとメダルは手に入れた時にお互いが仲間だと思ってないと仲間でもスキルを手に入れる権利は発生しないんだよ。例えば、この後レント達に新しい仲間が増えるとするでしょ? その場合その人はそれまでにレント達が集めたメダルは使えないの。それと、仮にレントが病気とかでダンジョンに入ることができなくなったとするでしょ? でもみんなはお互いにレントの事を仲間だと思ってるからその時にダンジョンで手に入れたメダルをレントは使うことができるの。」

「それはまためんどくさいルールね。」

「うーん。私はこのルールを作ったわけじゃないから本当のことはわからないけど……多分、1人だとキツイ、かと言って誰が手に入れたのでもいいとなると簡単だからその辺のバランスを考えてのことじゃないかな?」

「なるほどね〜。」

「あ〜この事なんだけどさ、しばらく黙っててくれないかな?」

「? 何故だ? こんな事ギルドに言えば恐らくだが情報料としてかなりの金額が手に入ると思うのだが……」

「フランはさっき俺達が最初だったって言ってたろ? それまでずっと……500年くらいだったかな? 休眠状態だったんだよ。だから暫くは自由に過ごせるように広めないで欲しいんだ。」

「レント……そんなこと考えててくれたんだ……」

「そういう事ならば、それも仕方ないな。」


ユキノも納得してくれたようだ。

もしこの事がバレたら冒険者が殺到するだろう。

ここならば問題ないだろうが、初心者ダンジョンはそうはいかない。

多くの冒険者が殺到して集め、そしてフランが呼び出されるだろう。

そうなってはどこに遊びに行こうとも事あるごとに呼び出されて遊びまわるどころじゃなくなる。

流石に500年ずっと寝ててやっと目覚めたのにそれでは可哀想だろ。

やっと自由を手に入れたのだ。

暫くは世界を見てみたいだろうしな。


…………それはそれとして、なんか、フランが妙な視線でこっちをみてるのだが……

これって、所謂熱い視線とかそういうのか?

なんで?


「えと、れ、レントって何が好きな食べ物ある? 今度行くところに有ったら買ってくるからさ。」

「んー。肉料理とかは大抵好きだけど……じゃあ、肉を使った揚げ物をお願い。」

「分かった! 揚げ物ね。それじゃ、私はそろそろ行くね。」


そう言ってフランは転移していった。

多分あれだ。

やっと目覚めてから優しくされたから勘違いしたとかだろう。

多分、今度会う時には普通に戻ってるだろう。

というか、戻っててください。

じゃないと、また嫁達が余計な事しそうだから……

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