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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第五章】 迷宮都市でのいろいろ。
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第三百六十一話 いや、お前かよ! 的なお話

さて、お昼も食べたことだし探索を再開するとしますか。

一階層では全然魔物が居なかった。

セミとか探してたんだけどね。

あのセミは浅い階層に居た。

だから一階層で軽く探してみたんだけど全然出会わなかった。

今日の内に少なくとも三階層辺りまでには行っておきたいが、かといって足早に行くとセミの抜け殻を集めきれるかわからないし……………やめだ、やめやめ。

こんなこと今考えててもしょうがない。

目標が五階層なんだからとりあえずそれを目指そう。

抜け殻は余剰日もあるし足りなかったら帰ってくるときにでも集めよう。

まずは、三階層を目指せ! だな。


例によって気配察知持ちのリリンと蒼井はそれぞれ先頭と殿を。

マッピング担当のセフィアを中央に、後はバランスを考えつつ好きなところに配置した。

戦いたがりのレイダさんはリリンのすぐ後ろにつき、斥候を務めていたくノ一ユキノはリリンの隣に、後ろの主戦力としてアカネが入り、それをサポートするように俺が後方よりに。

ルリエはセフィアの守りとして中央部に。

遠距離持ちのシアとルナも中央部に、という並びになった。

大所帯だな。

レイドパーティとかだともっと多いんだろうけど。


そんな感じで進んで行くがやはりさっきの連中が倒していったのか次の階層への最短ルートでは魔物が出ない。

むぅ。

これでは依頼が達成できないな。


「ねぇ、ちょっといいかな?」


そう思っていたらセフィアがみんなに声をかける。

その声にみんなが足を止めたのを確認してから話し始めるセフィア。

それにしても、後ろから見る嫁もいいもんだな。


「魔物となかなか遭遇しないし、ちょっと遠回りになるけど横道に逸れていいかな?」

「セフィアに任せる。」

「ありがと、リリン。みんなはどうかな?」

「そうですね、依頼のこともありますし、私はセフィア様の意見に同意します。」


そうは言うけどさ、レイダさん。

顔には魔物と戦えない不満が見え隠れしてるよ。


「そうねぇ……確か依頼のオイルスィケイダベビーは三階層くらいまでの魔物だから今の内に集めるのは悪くないと思うわ。何があるかわからないんだし余裕のある内にやっといた方がいいと思うしね。」

「う、うん。そうだね。」

「確かにそうだな。この間のこともあるしやれる時にやった方がいいであろう。」


と、八階層まで降りてた人達が発言する。

何かあるかわからないというのも、実際にそんな目にあったのだから真実味がある。

というか、俺も見たし。

そういえば、こんな話をなんかで見たな。

砂漠越えの際に亡くなった人達の大半が水筒に飲み水を残して亡くなっていたって。

まあ、それとはちょっと違うかもしれないが、先のことを考えるあまり出来ることすらせずに終わるというのはよくない。

というか、俺、最初から最短ルートで行こうとか思ってなかったじゃん。

なんでこんなこと考えてんだ?


「レントはどう思う?」

「俺もそれでいいと思うよ。セフィアが言わなかったら俺が提案しようと思ってたし。」


本当に、なんで余計なこと考えてたんだろうな。

他のみんなも異論は無いようで、最短ルートから外れ横道へと入って行く。

すると入ってからものの数分で早速エンカウントした……………フランと。

いや、お前かよ!


「やっほー、久しぶり。美味しい魚の干物があったからお土産に買ってきたよ………って、あれ? 人増えてる?」

「……色々あってな。」

「ふーん。確かに、色々あったんだろうね〜。」


そう言いながらフランは新しく増えた人、その中でもシアとルナを重点的に見てた。

確かステータス鑑定的な事が出来たんだよな。

となれば加護の事も分かってるって事だよな。


「あ、はいこれ。シーサーペントの輪切りの干物。結構高くて貰ったお金なくなっちゃった。」

「シーサーペント!? なんでよりによってそんなの選んだんだよ!?」

「いや〜、美人だしおまけしてあげるなんて言われたらつい、ね。」

「ついでお金全部使うのかよ!」

「まあまあ、いいじゃんレント。こうしてお土産を買ってきてくれてるんだし。」

「むっ、まあ、セフィアがそう言うなら……」

「セフィアもありがとー。それで、ね、お金無くなっちゃったからまたくれないかな〜って。」

「あー、分かった分かった。でも、ちゃんと有意義に使うんだぞ。」

「わーい! ありがとレント!」


まあ、アリシアさんから武器やらなんやら色々貰ってたりするから、そのアリシアさんの眷属に施しをするくらい普通だよな。

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