表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第四章】 挨拶。それと…
360/1489

第三百三十二話 固まった。的なお話

〜アレクシア視点〜


「眩しいわね〜。」

「でも、温かい光。」

「そうね。」


ダンジョンの中は壁が微妙に光っていて視界を確保できるけど、全体的に暗いことは変わりない。

だから久しぶりの明かりを、陽の光を浴びる。

ああ、やっと帰ってこれたのね。


それはそれとして、レントはどうしよう。

あの討伐隊と会ってからというもの、なんだか元気がないというか、口数が減っていてお昼を食べている時も全然喋ってなかった。


「ねぇ、大丈夫なの? 元気がないように見えるけど。」

「大丈夫だよ。ちょっと、感情の整理が追いつかないだけだから。整理できたらちゃんとするから。」

「それなら、いいんだけど……」


まだ空元気な気がするけど、今は本人の言うことを信じよう。


まずギルドに行って生存報告と事情説明をする。


「ご無事でしたか。」

「ええ。この人達のおかげでね。それで、ちょっと話したいことがあるから人の目がないところってあるかしら?」

「奥に個室がありますからそちらで。」


受付嬢に案内された個室で何があったかを話す。

五層ごとにいるボスを倒し、道の確認のために十階層ボスの前まで行くつもりだったことは予定表に書いてある。

そして、途中まではその予定通りに進んでいけたが八階層にてオークの群れに襲われユキノと分断され、彼女には救援要請を頼み私達は小部屋にて籠城していた事を伝える。

その後、ユキノから事情を聞いたレントが床を抜いて助けに来てくれ、オークを操っていた迷賊を捕まえたが、移動の足手まといになるからと八階層に降り立つ広場に拘束して放置してきた事を伝える。


「そうですか。大変でしたね。」

「ええ、まあ。一応途中で会った討伐隊にその事を伝えてあるので運良く生き残ってればここに連れてくると思うわ。」

「分かりました。では彼らが帰ってから改めて迷賊討伐の報酬について話し合いましょう。」

「はい。」


説明を終えたら買取だ。

まあ、あんな目にあったから途中のオークの分は拾う暇がなかったんだけどね。

それがあればもう少しいったのに。

結果は途中のボスの分を合わせて19万5600リムになったわ。

これは完全な赤字ね。

帰還結晶を使っちゃったし。

レント達はあれだけのオークを倒したという事もありかなりの額で73万1400リムだった。

かなり離されちゃったわね。

ちょっと悔しいかも。

でも、絶対に追いついてみせる。


買取が終わったら宿探し………と言ってもレント達が泊まってる宿が空いてたらそこにするつもりだけど。

だって、その、これから告白しようと、思ってるし。

ほら、恋人になったら、そういう事とか、やっぱりすると思うし。

…………断られたらどうしよう。

いや、大丈夫。

だってあんなに気にかけてくれてたし、それにセフィアも大丈夫って言ってたし。

なんか、逃がさないとも言ってたけど………


そしてレント達が泊まってる宿に到着って、ここは私達が前に泊まってた所じゃない。

なら問題ないかな。


宿の部屋を借りて荷物を置いたらレントの部屋に行く。

エルナも告白に誘ったら着いてきた。


「ちょっと、話があるんだけど……」

「なんだ? あ、そういえば、エルナにお詫びしたいと思ってたんだよ。ほら、オークの件で伝えられなくて怖がらせちゃっただろ。」

「う、うん。でも、必要な事、だったんでしょ。だったら、私は気にしてない、よ。」

「そうなんだけど、やっぱりしときたいと思ってな。」

「そっか。なら………」


そう言いながら、私の方を見てきた。

なるほど。

今言うのね。

緊張するけど、頑張らないと。


「私と……」

「「私達と付き合って。」」

「……………………………………へ?」


あ、レントが固まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ