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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第四章】 挨拶。それと…
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第三百二十五話 悪夢を見た的なお話

完全アレクシア視点です。

レントは名前だけ出てきます。

〜アレクシア視点〜

むぅ。

どうしよう。

正直に言ってレントの事は好きだ。

レントに貰ってくれないとか、前にちらっと考えたこともある。

一緒に仕事したり、遊んだりするのはいつも楽しかった。

エルフは仲間意識が強いから同い年くらいの子はみんな兄弟のように感じるからそういう対象としてみることはあまりない。

つまりはこれが私の初恋だ。

でも、知り合った時には既に恋人がいて、すぐに結婚してしまって告白する前に終わっていた。

筈なのに、どうしてセフィアはあんなことを言うの。

嫉妬とかするでしょ、普通。

私だったら絶対にする。

それなのにあんな……

あー、もう! 頭がおかしくなりそう!

やめやめ!

こんなこと考えるの。

そんなことよりもこの後のことを考えよう。


まず、このダンジョンを出るでしょう。

そして、ギルドなり宿なりに行ってユキノを探して無事を知らせる。

あの迷賊共の報告もしないと。

それから消耗品の補充もしないと。

今回の事でポーションもMPポーションもたくさん使っちゃったから買わないと。

それからレントにお礼を……しない………と……うわーー!!

わ、私ってば、何を考えてるのよ!

あんな、お礼は私。だなんて!

そんなふしだらな真似、レントに嫌われるに決まってる。

レントに嫌われたくない。

……………嫌われたくない?

なんで?

分かってる。

好きだからだ。

私がレントの事好きだからだ。

レントに好かれたい。

でも、既に既婚者で………だから諦めるしかなくて、だけど、気にしないって言われて………んーー!

だから、この考えはまずいのよー!



はぁ。

結局、あの後何度も同じことばかり考えてしまった。

おかげで夕食の準備をセフィア達に任せきりにしてしまった。

反省しなくては。


「美味しい!」

「本当?良かった〜。あ、おかわりもあるから欲しくなったら言ってね。」

「ありがとう。」


本当にセフィアは良い子だよ〜。

うぅ。

それに可愛くてスタイルもいいし、料理も上手とか、欠点なんて無いんじゃないかな。

そんな子がなんであんな………って、また私は。

はぁ。

さっきからこんなことばっかり。

どうしよう。


夕食も終わったので夜営することになった。

本当はやらなくていいって言われたけど、それはこっちが気にするからと、見張りもする。

順番は私とエルナ、レイダさんが最初にやり、次にセフィア、アカネちゃん、ユウキちゃんで、最後にレント、リリン、ルリエちゃんだ。


私達の番は大した問題はなかった。

精々、私がまた余計な事を考えてしまったことくらい。

エルナはどうするんだろう?

レイダさんはあまりおしゃべりではないようで、静かにしてて、それが今はありがたかった。


交代の時間になったのでセフィア達と入れ替わり眠る。



「う、うぅ…………誰か、助けて…………はっ! はぁ、はぁ、はぁ。」


酷い夢を見た。

あのままレント達が助けに来なくて、オークに犯され殺される夢。

なんて、酷い夢なんだろう。

まだ手が震えてる。

エルナは………良かった。

大丈夫そう。

レイダさんに抱きついてるけど、うなされてる様子はない。


また寝る気には、なれそうにないわね。

今は誰が起きてるんだろう。

まあ、誰でもいいか。

話し相手になってくれるのなら。

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