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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第四章】 挨拶。それと…
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第三百十三話 ちょっとキツイ。的なお話

明日はクリスマス話を投稿する予定ですが、時間がかかった場合は25日に投稿する予定です。

「全部で5720リムになります。」

「ありがとうございます。」


むぅ。

結構、いや、かなり少ないな。

まあ、一階層の所をうろちょろしてただけだし安いのは仕方ないんだろうけど、でもこのままというのはあまり良くないよな。

こんなんじゃ赤字になるし。


「そういえば、ダンジョンにはこれを持っていけっていう道具とか、これだけはするなって事ってありますか?」

「そうですね………やっぱりアイテムバッグでしょうか。ドロップアイテムは物によっては大きいものや重いものもありますからそれらをしまえるアイテムバッグは必須でしょうか。それと、してはダメな事というと略奪、殺人、強姦などでしょうか。」

「………いや、犯罪系はダンジョン関係なくダメでしょう。」


犯罪、ダメ、絶対。

しかし、そういう事か。

カインの初心者ダンジョンで人が少なかったのはドロップアイテムの持ち帰れるものの数に限りがあってあんまり儲からないからなのか。

俺達はストレージというチート級スキルがあるから気にしなかったけど、普通なら魔道具であるアイテムバッグとかを使うのか。

普通のバッグとかだと確かに嵩張るしそれほど入るわけではない上に元々持っていたものもあるから更に入らないしね。


「じゃあ、火を熾す……料理とかってしていいんですか?」

「構わないですよ。どういうわけかダンジョン内では煙が充満するという事がないので煙の毒で死ぬという事は無いのですよ。そうでないと火属性の魔物が出た時点で死んじゃいますし。」

「なるほど。」


そういえば火がついてる蝙蝠とかもいたけど問題なかったな。

しかし、気にする必要はなかったのか。

昨日の昼食時の気遣いとは一体………いや、アリシアさんが気を利かせてそういう仕様にしてくれてるんだろうけど、教えて欲しかったよ。

とはいえ、それなら今後は可能な限り作ってもらおうかな、嫁の手料理を。


「ありがとうございました。あ、後この辺でオススメの道具屋と武器屋ってありますか?」

「道具屋でしたらギルドの右側に直営店がありますよ。それと武器屋でしたら直営店の4軒隣のグラハムさんのお店がギルド公認店なのでそこがいいですよ。まあ、他にも公認店はあるのですけど、そこが一番近いですから。」

「右隣とその4軒隣ですね。分かりました。この後行ってきます。」

「はい。」


受付嬢からオススメの道具屋と武器屋を教えてもらった俺達は早速隣の直営店に向かった。


「ちょっといいですか?」

「はいなんでしょう?」

「ダンジョンに潜る際にこれは持って行ったほうがいいっていう道具とか、他の冒険者はこれを持って行ってるっていうのってありますか?」

「そうですね………野営道具一式は言うまでもなく、アイテムバッグに、沢山の水が入る水筒、睡眠時の迷賊や魔物対策の罠として鳴子、少々値が張りますが魔力なしで魔法が使える巻物(スクロール)辺りでしょうか。あ、今は無理かもしれませんけど、お金に余裕がある人は必ずと言っていいほど持っているダンジョンの宝箱やドロップアイテムでのみ出現する、帰還結晶。これはダンジョン内でのみ使えるという制限はありますが、ダンジョン内部からダンジョンの入り口まで転移できるという物です。使い切りですが使用者に触れている者全てを連れて行けるから大層人気です。」

「そんな凄いものがあるんですか?」

「はい。ただ、さっきも言った通り入手ルートが限られていますのでかなり高価となります。」


うーん。

言ってみれば怪我しようと、敵に囲まれようと安全に帰れるわけだから売る人なんているのかな?

だって持ってるだけで安全性が跳ね上がるし。


「あなぬけのなわみたい。」


蒼井よ。

確かにまんまそうだけどさ。

でも、それは別に言わなくてもよくないか?


「売る人なんているのですか?」

「出現頻度は多いと言うほどではないですが少ないと言うほどでもないのです。なので自分たちの分がある人達が売りにきますよ。」

「そうですか。それで、値段は……」

「一つ150万リムです。」


ぐはっ!

高い。

いや、買えないこともないんだけど、慎重に行動してて収入が期待できない今の状況でそれはちょっとキツイ。

うん。

とりあえず、リリンの転移魔法を試してから考えるか。


「えと、ちょっと高いので今日は取りあえず鳴子を20個程下さい。」

「2000リムになります。」

「はい。」


ガラガラと大きな音を立てる鳴子を受け取ってストレージにしまってから直営店を出る。

次はレイダさんご所望の武器屋だ。

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