表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第一章】冒険者になろう。
32/1489

第三十一話 初めての漫才的なお話

Dランクの魔物であるローグバードとばら撒いた投擲用のダガーをストレージに仕舞った際にふと時間を見ると前に見た時から十分くらいしか経っていなかった。

前に見たのは移動中なので移動距離を考えると戦闘時間は一分くらいしか経ってないようだ。

結構大変だったり怪我しそうになったのに一分というのは驚きだ。


「さてと、それじゃそろそろ行こうか。」

「二羽を相手にしていたけど、休まなくても平気?」

「このくらいなら問題ないよ。」

「大丈夫ならいいんだけど。」

「無理は禁物。」

「本当に大丈夫だから心配すんな。」


ちょっとフラグっぽいけど本当に大丈夫だからな。


探索を再開してから五分くらいでファングを発見する。

幸い一匹だけでこちらに気づいている様子もない。

この時を待っていたとばかりに見つからないように身を潜め早速草結びを発動する。

セフィア達は俺の意図を察して静かに隠れていてくれる。

本当にいい嫁さん達だ。


そして俺はアリシアさんに教えられた(植え付けられた)情報というか、発動までに必要な工程を写した映像をもとに魔法を構築する。


先ずは発動場所を指定。

そこに魔力で魔法陣を構築。

魔法陣には範囲内の植物は一時的に成長し周囲の生物を拘束する。という命令というかお願いが込められている。

そして魔法陣の効果を有効化することで魔法が発動する。


しっかりと発動した魔法は一匹だけでいたホーンファングを拘束する。


「よしっ!成功した。」


魔法が成功した後、リリンが飛び出し即座にホーンファングの首を撥ねる。


「すごかったよ、レント。今のが木魔法?こう草がグワーって伸びて魔物に絡みついてさ。あんなの初めて見たよ、僕。」

「まあ、一応ユニーク属性だしな。微だけど。」

「ただいま。」

「おかえり。」

「お疲れさま、リリン。」

「これ。」

「持って来てくれたのか。ありがとな。」

「…ん。」


リリンが持ってきたのはホーンファングの遺体と証明部位の角。

俺はそれをストレージに仕舞い次の獲物を求めて移動する。


サーチ&デストロイを続けて暫く経ち、お天道さんが真上にきたのでお昼にする。

ストレージ内の調理器具に調味料、パンや野菜なんかを出した後薪拾いに行く。

最初の頃は分からなかったが、ストレージ内は時間が経過しない若しくはかなり遅いようだ。

以前ゴブリンを売り忘れてそのままで、リリンがパーティ入りした後に売ろうとしたら遺体が傷んでいなかった。

その時に時間経過について知った。

それ以降は普段から野菜やパンをある程度入れている。


そして薪を集めた俺は指先から火を出して焚き火をする。

効果範囲が狭い分近接戦闘でも使えそうなのでとりあえずヒートバーナー(仮)とでも言っとくか。


〈火魔法 ヒートバーナー(仮)を会得しました。〉


なんか増えた。というか魔法名で(仮)は如何かと思う。


〈火魔法 ヒートバーナーを会得しました。〉


そんな簡単でいいのかよ。


〈火魔法 ヒートバーナー(笑)を会得しました。〉


笑われた!?もう普通でいいよ。


〈火魔法 ヒートバーナー(仮)を会得しました。〉


おい!普通で良いっつったろ。


システムメッセージ?と一悶着?あった間に昼食の準備が整った。

嫁さん達の料理は美味しいです。


午後からも引き続きサーチ&デストロイを敢行。

ローグバードやトライデントボアが出る事もなく、木魔法の訓練と実験を交えつつ一時間程狩る。


ギルドに帰還した俺たちは依頼の報酬を受け取り、過剰分の買い取りをしてもらう。

Dランクのリリンがいるので今回は前みたいに絡まれる事も無かった。


ローグバードは1羽につき5000リムだそうで4羽で20000リム。

想像以上に貰えた為ホクホク顏で宿に戻った。

システムメッセージをちょっと便利な感じにする筈がなんでこんなことに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ