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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第四章】 挨拶。それと…
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第二百七十七話 抜け落ちてたよ。的なお話

街中を駆け、ギルドへたどり着く………6時15分に。

怒られるかも。


「や〜っと来やがったな。俺達を待たせるなんていい度胸してるじゃねぇか。」

「い、痛いです、アベルさん。」


遅れて来た俺に対してアベルさんは腕を肩にかけてきて腕で首を引き寄せるようにしてくる。

ちなみにアカネ達は既にギルドに居てトリアさん達と談笑している。


「で、俺達を呼び出した理由は一体なんだ?」

「聞きたいことがあったのと、渡したいものがあって。」

「渡したいもの?」

「はい。エルカに行ってたのでそのお土産を。」

「アベル。いい加減に離してやれよ。」

「おっと。悪い悪い。」

「けほっ。ありがとうございます、リィナさん。」

「気にするな。むしろ少し遅れたくらいで赤くなるまでするこいつの方が悪い。」

「えっ! うそ!」

「なんか、すまん。」


どうやら引き寄せられた時の腕で赤くなっているそうだ。


「えっと、それでこちらがお土産です。」


リィナさん、トリアさん、キャロルさんの女性陣にはスカーフを。

アベルさん、ダインさん、カイルさんの男性陣にはバンダナを。

織物とかがよく売ってたからそれ系統を買ったんだよな。


「ふむ。大切に使わせてもらおう。」


どうやら気に入ってもらえたようだ。


「それで、聞きたいことってのはなんだ?」

「魔物の素材を防具にしたいんですけど、何処かオススメの店とかってありませんか?」

「どんな魔物だ?」

「オーガロードの異常種です。」

「オーガロードの異常種ね………って異常種!?」

「ええ。モンスターパレードに巻き込まれまして、そこで倒しました。」

「ちょっと前はEランクだったのになぁ。で、防具にしたいだっけ?」

「はい。」

「となるとあそこがいいかな。ちょっと待ってろ。今紹介状を書くから。」

「紹介状が要るようなところなんですか?」

「別に店主が偏屈ってわけじゃ無いんだがな、結構高いんだよ。だから少しでも融通してもらえるようにと思ってな。」

「ありがとうございます!」


ネット小説なんかでよく見る紹介状を書いてもらえるようになるなんて。

人生何があるかわからないもんだな。


「ほらよ。そんで店はリグラム防具店って名前でギルドから出て東に進んだところにある。近くに馬車を売ってたり、貸し出したりしてる店があるから分かりやすいはずだ。」

「馬車? って、あーーーー!!」

「うわっ! 急にどうした!?」

「い、いえ。ちょっと忘れてた事を思い出しまして。」

「そ、そうか。」


馬車を買うかどうかを考えるという事で保留にしたまますっかり忘れてた。

買うという事になってたのに、鍛冶修行が大変で楽しかったからすっぽりと抜け落ちてたよ。

もう暗いし明日にでもセフィア達に行ってもらおう。

俺は……明日からまた鍛冶修行だしね。


「と、そうだ。そういえば今から打ち上げで飯を食いに行くんだがお前達も来るか?」

「いいんですか?」

「ああ。エルカでの話も聞きたいしな。」

「それじゃ、お言葉に甘えて。」


アベルさんに夕食を一緒にと誘われたのでそれに応じる。

そして連れて行かれたのが一軒の酒場。

ここは酒も美味いがとにかく料理が美味いと言われ、一口食べてみると本当に美味しかった。


その後はお互いに仕事に近況や、エルカであった出来事、ラングエルトであった話なんかをしながら騒いだ。

こういうのはあまりしないけど、偶にやるとやっぱり楽しいもんだな。

まあ、偶にやると、だけどね。

毎回はしんどいし。


二次会をと誘われたが流石にそれは明日に響くからと断り、俺達は家に帰った。

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