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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第四章】 挨拶。それと…
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第二百七十一話 鍛冶空間再び的なお話

馬車屋さんを後にした俺達は家に帰るとリビングにて馬車を購入するかどうかの話し合いをする。


「で、どうする? 220万だって言ってたけど、買う?」

「お金に余裕はあるよね? なんで買わなかったの?」

「確かに余裕はあるよ。でも俺達はリリンの転移魔法で毎回夜には帰るでしょ。そうなると夜の間は放置する事になるからひょっとしたら魔物や野生の盗賊に壊されたり、盗まれたりするかも……と思ったらどうしても躊躇ってしまって。」

「あ〜。でも、魔導具は置いてくるんだよね? なら大丈夫じゃない?」

「絶対じゃないからね。それに馬車でなくてはならない理由もないし。最悪220万をドブに捨てる事になるかもだけどそれでも良いなら買っても良いけど、どうする?」

「別に買えば良いんじゃない? どうせすぐ稼げるじゃん。それにお金は天下のまわりものって言うじゃない。日本ではあんまり回ってなかったけど。」

「さらりと日本政府をディスるなよな、蒼井。」

「……てへ。」

「てへじゃないだろ。」

「でもさ、もしもそうなったら、それはしょうがないんじゃないかな? 襲われる時は襲われるし、襲われない時は襲われないんだからさ。」

「まあ、そうなんだけど……つまり、セフィアは買うって事でいいのか?」

「うん。」

「みんなは?」

「問題ない。」

「お兄さんにお任せします。」

「私が言える事ではないので……」

「別にいいんじゃない?」

「じゃあ、買うって事で。」

「それでいいじゃないでしょうか?」


馬車を買うという事で決まった。

ん?

なんか一人分多くなかった?


「って、なんでいるんですか、アリシアさん!」

「いえ、蓮斗さん達が迷宮都市に行くって言うからその前に少し鍛冶修行でもと思いまして。そのお誘いを。」

「前から思ってましたけど、どこでそういう情報仕入れてるんですか? 迷宮都市に行くって決まったのってさっきですよ。」

「秘密です。」

「またそれですか。」

「ええ。」


アリシアさんはふふふと楽しそうに笑ってる。

全く、この人は……


「それで、どうしますか?」

「まあ、スキルだけあるのももったいないから別に構わないんですけど。」

「分かりました。それでは始めましょうか。」

「えっ! 今からですか?」

「今からですよ。晩御飯の時間まではまだ3時間ほど余裕がありますし、とりあえずは今どのくらい出来るか見ますね。」

「はい。」

「では行きましょう。」


そういうとアリシアさんは前の時にもやったように鍛冶修行用の空間へと指ぱっちんで転移させた。

今回は前と違って俺だけだ。


「では、先ずはこの鉄の原石から鉄を精製してください。」

「はい。」


早速始めるようだ。

そろそろ剣が打てるようになりたいし、頑張るぞ!


〜セフィア視点〜


「行っちゃったね。」

「ん。」

「ねぇ? レントは何処に行ったの?」

「あ、そういえば前の時はアカネちゃんは居なかったっけ。それにレイダさんとユウキちゃんも。レントはね、アリシアさんの創った鍛冶道具のある空間に行ったんだと思うよ。」

「へぇ。それってどんなところ?」

「うんとね、大きな炉があって、沢山の鉱石とかインゴットが積み上がってるような普通の場所だったよ。」

「神様が創ったのに?」

「うん。そうだよね、リリン、ルリエちゃん。」

「ん。」

「そうですね。」


それを聞くとな〜んだと言ってユウキちゃんはつまらなそうな顔をした。

確かに神様が創ったんだからもっと凄そうと考えるのも分からなくはないんだけど、それだとレントが困ると思うんだけど。

そんな不謹慎な事を考えたせいなのかユウキちゃんにバチが当たった。


「キャン!」

「あいた!」


レイカーさんがユウキちゃんの上から降ってきた。

レイカーさんの転移は転移者にぶつかるようにできてるのかな?

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