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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第四章】 挨拶。それと…
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第二百四十四話 ロックディアー戦的なお話

「今度はロックディアー!?」

「あれがあの美味しい奴!?」

「いや、レント。食べ物としてみるのはどうかと思うよ。」

「いや、つい。」


だって美味しかったんだもん。

鹿肉なんて日本じゃ食べることないし。


「初見だし手伝ってくれ、セフィア、リリン。」

「分かった。」

「ん。」


安全第一。

冒険すべき時とそうじゃない時があって、今は冒険しなくて良い時。

だから二人に助けてもらう。


「レイダさんたちは二人をよろしく。蒼井は周囲の警戒。」

「わかりました。」

「りょーかい。」


さてと、どうしようかね。

あんなにゴツくて近接に強そうだから不用意に近づくべきじゃないだろうし、牽制に魔法を使おうにも、俺の火魔法じゃ自分の目眩しになりそうだしとりあえず草結びでもしようかね。

と、思ったところで……


「ヴォオオオオーーー!!」


奴が先制攻撃してきた。

周囲に土の塊を幾つも作ってそれを飛ばしてきた。

セフィアとリリンは全て避けて、俺はそれを剣で打ち落す。

普通の剣だと傷んだり歪んでしまうが、このアリシアさんお手製のウルなんとかっていうのを使った剣は強度が桁違いな為そんなことはない。

そしてその間に魔力を練っていた俺は鹿の攻撃が治まった瞬間に草結びを発動。

それを見たセフィアとリリンが左右から挟み込むように攻撃するが、それを防ぐように鹿の両側に土の壁がせり上がる。

しかし、セフィアとリリンの武器も俺と同じアリシアさんお手製で、斬れ味上昇の効果が付与されている。

ただの土の壁では防ぐことはできず斬り裂いて攻撃している。

でも、二人の武器は短めで、致命傷を与えることはできなかった。


ダメージを負った事でキレたのか大きく吠えると草結びを引きちぎり正面にいる俺に向かって突進し、角を振りかぶり土魔法で大きな一本の岩の角を形成してそのまま振り下ろしてきた。

俺はそれを流水の構えで受け流し鹿の肩口を斬りつけて大ダメージを与え、大技を外して隙だらけの鹿を追ってきていたセフィアとリリンがとどめを刺した。


「二人ともお疲れ。」

「レントもね。」

「ん。」

「さて、こいつらどうしようか?」

「どうって?」

「売るのか、そのまま持って帰るかって事。」


別に依頼を受けているわけではないからそのまま持って帰っても良いんだけど、クマさんはもちろん多分こいつもそこそこの値段で売れる。

鹿肉は結構美味くて毛皮や角もあるし、クマさんも何度か売っている。

でも、俺としては普通に肉を食べたい。


「じゃあ、ギルドで聞いてみれば? 例えばお肉以外を売ることはできるかって。」

「それもそうだな。」


話が纏まったのでクマさんと鹿さんをストレージにしまい、ルリエ達の方を向く。

どうやら何事もなく無事なようだ。

足下に大きなバッタの死体が見えるが特に問題はない。


そのバッタもしまってエルカに帰る。

道中に追加でアーマードッグが出てきたり、ゴブさんがいたりしたがサクッと倒して帰った。

そしてギルドに寄ってクマさんと鹿さんの事を相談したら普通に解体してくれた。

今後もお願いしよう。


その後は予定通り街で食材を補充してから家に帰った。

まあ、その時に沢山買って店の人とユーリとレヴィに驚かれたが。

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