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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第四章】 挨拶。それと…
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第二百三十五話 最後はあの人。的なお話

まずは一人目。

そいつは狸人族の男で、槍のようなものを持っている。


槍の恐ろしい所はその長さだ。

剣道三倍段という言葉がある。

槍を持った相手に勝つ為には相手の三倍の段位が必要だとかいう感じのアレだ。

まあ、漫画とかで読んだだけだから詳しい事はよく分からないが、長物相手に勝つ為には相手の懐に入らなければならなく、そして、相手の懐に入るには相手よりも強くないと無理だろう。

相手が強いなら懐に入るような隙を見せてくれるとは思えないから。

というわけで、懐に入る。

だって俺の方が強いし。

そのまま、隙だらけの脇腹に一撃を入れて終わらせる。


次に出てきたのは双剣を使う狸人族の女の子。

セフィアの真似でもしてるのかな?

鍔迫り合いに持っていってそのまま叩き折って俺の勝ち。


三人目は片手剣と盾を持った犬人族の男。

武器をチェンジしてヒノキの棒にする。

縦横斜めの線の攻撃と突きの点の攻撃を変幻自在に無数に放つ。

そうしていると防げなくなっていき良いのが入る。


四人目は木刀を両手剣の要領で持つ狸人族の男。

パワータイプを相手にするならば素早さを使うべきだろう。

というわけで足を使って翻弄して一撃をかます。

…………普段から俺がやられてるやつ。


五人目は短剣使いの猫人族の女の子。

猫のしなやかな身のこなしな素早さを活かした戦闘術を使ってくるが、リリンよりもセフィアよりも遅いので問題なく対応できる。

というか、俺よりも少しばかり遅い。

そして一撃。


「なかなかやるな。だが、お前が倒したのはセフィアちゃん親衛隊十人将の中でも下位の者達だ。そいつらを倒したからといって良い気になるなよ。」


そう言って出てきたのは結構太い棍棒を持った虎人族の女性。

背が高く女の子とするのは無理があるので女性だ。

…………もしも年下だったらその時はごめんなさい。


そして開始される決闘(六回目)。

虎人族の女性は棍棒をハンマーのように振り下ろしてくるのでそれを避けるとそのまま地面を打ち付けて地面を揺らす。

なるほど。

確かにこのパワーは驚異的だな。

でも、まだまだ甘い。

即座に棍棒を踏みつけて固定するとそのまま相手の首筋に木剣を添えて、俺の勝ちだ。


七人目、八人目九人目を倒して次は隊長ちゃんだ。

ちなみに九人目は最初に天誅を下すと言っていた男だった。

こいつがそこそこ強くて万全の状態ならばルリエでも勝てるが連戦していた場合は負けていたかもしれないというレベルで代わっていて良かったなと心から思った。


そして隊長ちゃんはなんと俺の憧れの二刀流を使う。

やっぱり男なら憧れるよね。

というわけでしばらくの間は防御に徹して二刀流というものを体験する。


「どうしたの? さっきから防戦一方じゃない。」

「…………………。」

「しゃべる余裕もないってことかし、ら!」


ら! の所で鋭い一撃を放ってくるが普通に受け止める。

しかし、やっぱり凄いな。

俺じゃここまで左右を器用に使い分けれないし今まで戦った九人よりも強く、隊長と呼ばれるのも納得できる。

そういえば、双剣と二刀流ってどこがどう違うんだろう?

スキルを鑑定………させてくれないよな。

まあ、そこそこ見れたしそろそろ終わらせようかな。

少しばかり距離を取り、そこから居合いの要領で左斬り上げを放って剣を飛ばし、返す刀で袈裟斬りの寸止めを入れる。


ふぅ。

結構疲れたな。

流石に十人連続だししょうがないか。


「まだよ。まだ、総隊長が残ってるわ!」


父親が、親衛隊の総隊長、だと。

………と思ったところでハンナ義母さんがやって来てレウィンさんを引きずって物陰に移動する。


それから数分もするといい笑顔のハンナ義母さんとボロボロのレウィンさんが出てくる。


………母は強しという言葉があるが、過酷な環境の異世界なだけあって、その強さの次元も上がっているようだ。

嫁達がこうならないよう気をつけよう。

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― 新着の感想 ―
[一言] 双剣と二刀流もわからんの(笑)バラバラに扱うか2本1対で行うかの違いだろ(笑)
2019/12/29 11:58 退会済み
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