第二百二十六話 記憶障害っぽい。的なお話
お久しぶりです。
ようやく読み直しが終わったので投稿を再開します。
ただ、休みが多かったので遅れたり毎日投稿ができなかったりするかもしれないですが、その時はすみません。
セフィアの実家に結婚しました報告するついでに馬鹿を懲らしめる為に獣人の自治領…………えーと、なんて名前だ?
よし、聞こう。
「なあ、セフィア。」
「どうしたの、レント?」
「これから行く所の名前をそういえば知らないな〜って思ってさ。なんて名前なの?」
「自治都市エルカだよ。」
「へ〜、エルカって言うのか。誰かの名前みたいだな。」
「確か……大戦時の英雄の名前だったと思うよ。」
「大戦時?」
「うん。以前魔王様が戦争を仕掛けていたって言ったよね。その時に活躍した獣人の名前から取ったって話だよ。」
「そうなのか。」
「レント。」
「どうした、リリン?」
「お客さん。」
そう言ってリリンはクールな顔で森の方を指差した。
かわいい。
今回の魔物はビッグアントらしい。
さっきセフィアがそう言っていた。
そして、アントという名の通り蟻の魔物で体調は1メートルくらい。
出てきた数は5匹だ。
「顎に気をつけて。木とかも簡単にへし折れるくらい強いから。」
セフィアの忠告に従って出来る限り蟻の正面に行かないようにしつつ、脚とかを斬り、蟻がバランスを崩したところで頭をスパッと斬りとばす。
やっぱりこの剣の斬れ味は凄い。
周りに目を向ければ既に全部終わっていた。
セフィア、リリン、アカネはそれぞれ1匹ずつで、残りの1匹は蒼井、レイダさん、ルリエの3人で倒していた。
それらをストレージに仕舞う。
なんでも甲殻が軽くて適度に硬いから防具に使われたりするらしい。
まあ、俺らは毎回革の防具だから使わないけどね。
そんな感じで時々出てくる魔物を屠っていき、お昼時になったのでアリシアさんお手製のお弁当を食べることにする。
その気になる内容は、と包みを開けるとなんとも立派なお重が。
フタを開けるとおせち料理というか、なんか漫画とかでお嬢様キャラが好きな人に持ってきた弁当みたいな光景が広がってる。
ちょっとやり過ぎな気がするがこういう弁当を一度でいいから食べてみたいと思っていたし、ありがたくいただこう。
「「「「「「「いただきます。」」」」」」」
◇
やっぱりすごく美味しかった。
流石は神様だな。
でも、あまりに美味しいからセフィア、リリン、ルリエがメラメラと闘志を燃やしていた。
今後が楽しみだな。
お弁当も食休みも終わったので移動を再開すると大きな蜘蛛が6匹ほど出てくる。
それを俺とセフィア、リリンが虚ろな目をしながらザクザクとしながら倒していた………らしい。
何故らしいかというと、俺自身にあまり記憶がなくて、一連の作業が終わった後にアカネがそう言っていた。
どうやら蜘蛛のトラウマが原因で記憶するのを脳が拒絶しているみたいだ。
………気を取り直して、さっさと移動をしよう。
ちょっとした記憶障害があるが、それ以外には特に問題なく街道を通っているから魔物も雑魚ばかりでルリエ達に経験を積んでもらいながら進み、夕方6時になったのでリリンにゲートを設置してもらって家に帰った。
便利だ。
ゲートは光る鏡みたいな不思議なものでそれを潜ると見慣れた家の庭とアメリタ義母さんの姿があった。
なんで、居るんですか。
「えっと、なんでここに?」
「いやね、やっぱり転移魔法なんてレアな物なんてお目にかかることなんてそうないだろう。それで少し見てみたくなってね。」
どうやら転移魔法が気になって見に来たようだ。
まあ、レア中のレアって話だし気になるのもしょうがないか。
その後はついでだと言って夕食を作っていってくれた後颯爽と帰って行きました。
ちょっと、かっこいいです。
アメリタ義母さんの夕食を食べて風呂に入るとそれぞれの部屋でさっさと寝ることに。
もちろん、夜はしませんよ。
明日も移動なんだし疲労を残すわけにはいかないんだから。
後ルリエがフラフラしてるし。