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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第三章】 挨拶しないと
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番外編 初飲み後編

「あ、もうレントのコップに入ってないね。今注ぐね。ところでさ、さっきのフロッシュ肉のソテーはどうだった? 私、腕によりをかけて作ったんだよ。結構自信があるけど、どうかな? 美味しかった? それと、レイダのことどう思っている? やっぱり欲しい? もしもレントが望むなら私達が責任を持って説得とかするけどどうする?」

「あ、うん。そうだね。」


信じられないかもしれないけど、これ、リリンです。

あまりの変貌ぶりに曖昧な返事しかできなかったよ。

というか、そうだねじゃないよ。

多分大丈夫だろうけど、もしも記憶が残ってたら、絶対にレイダさんを説得しちゃうよ。

まあ、あんなに性格変わってるわけだし………大丈夫だよね。


さてと、現実逃避はここまでにして。


「びぇ〜ん。なんで私には彼氏ができないのよー! 風見は毎日毎日イチャイチャしてうらやましいのよ〜。ねぇ、聞いてるの!?」

「う、うん。聞いてるよ。」


そろそろアレを宥めないとな…………はぁ。


「そこまでにしとけ。アカネに迷惑だろ。」

「うるさいのよ。大体ねぇ、あんたがいつもいつもイチャイチャイチャイチャしてさ、独り身の私に見せつけるのがいけないんじゃない。なのにさ、なーにがそこまでにしとけ、よ。」


うわぁ。

蒼井のやつはからみ酒かよ。

しかも、なんか服が脱げそうになっているんだけど。

あれか? なんか酒を飲むと体が熱くなってやつか?

まあ、いいや。

最悪リリンに水でもぶっかけてもらおう。


「ちょっと、聞いてるの!?」

「聞いてる聞いてる。要はあれだろ、誰か紹介しろってことだろ。」

「違うわよ〜。大体ね、あんたに紹介されるとか屈辱以外の何物でもないじゃない。」

「じゃあどうしろと。」

「そんなの知らないわよ〜。」

「おいおい。」

「というか、よくよく考えたらさ、あんたの家に住んでるのがいけないんじゃないの? それで誰も寄り付かないんじゃないの〜?」

「じゃあ、出て行くか?」

「それもやだ〜。何もしなくてもご飯は出てくるし掃除もしてくれるのに、なんででてかなきゃいけないのよ〜。」

「いや、手伝えよ。」

「うるさ〜い。大体ね〜あんたがいつもいつもイチャイチャイチャイチャするのがいけないんじゃないの。おかげでさ……」


酔っぱらいあるあるの同じ話を繰り返すというのが出ました。

その後も似たような話を繰り返しされて少し滅入ってしまった。

しかも話してる最中も更にお酒を飲むものだから、余計にループしてしまう。

そうしてループが8回目に突入したところで蒼井に限界が来たようだ………暑さの。


「暑〜い。もう服脱いでもいいよね。」

「ちょっと待って! り、リリン。蒼井に水を飲ませ……て……」


リリンの居るであろうところを見てみると、そこには半裸で酒瓶を抱いたレイダさんが寝ていた。

なんで半裸ー!?

っていうかリリンは何処!?

ヤバい。

蒼井が今にも服を脱ぎそう。

よし。

ここはあれだ。

逃げるが勝ちだ。

後ろの方で恐らく脱いでいるであろう蒼井を無視してリビングを離れ、自室へと向かおうとすると何処からともなく手が伸びてきた。

誰だ? と思ってその手の主を見てみるとリリンだった。


「リリン。ちょうど良かった。蒼井が脱ぎ出しているんだ。なんとか………って、ちょっと待って。どこに連れくんだよ? あのそっちは寝室なんだけどー!」


そのまま寝室へと俺は連れ込まれてしまい、性的に襲われてしまう。

どうやらリリンは最初は饒舌になり、更に酔いがまわると性欲が強くなるようです。


蹂躙されるのも新鮮で良かったです。



翌日となり、リビングに向かう。

そこにはなかなかにカオスな光景が広がっていた。

酒瓶を抱いて寝るレイダさん。半裸で。

下着姿で寝ている蒼井とそれにつかまっている、服がはだけているアカネ。

そしてあたりに散乱する食器や酒瓶に二人の衣服。

これを片付けないといけないのか〜。と、俺は遠い目をしてしまったが、仕方ないことだろう。


ちなみに俺、ルリエ、アカネ以外はみんな二日酔いで役に立ちませんでした。

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