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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第三章】 挨拶しないと
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第二百二十二話 一緒にいたいから。的なお話

自分で作ったものというのは美味しい。というのが一般的な考えだろう。

自分が作ったという達成感とかそういうのが作用しているのだろうが、味付けなんかは自分が関わっていないので変わるはずもないと俺は思っていたんだが、嫁と作ったからかひと味違うというのは予想外だな。

世間一般の考えというのは意外と侮れない。

そんな感じでみんなで食べているとルリエが質問してきた。


「それで、明日はどうしますか?」

「どうって?」

「えと、明日はセフィアさんの故郷に行く予定でしたけど、防具の慣らしも出来てませんしどうするのかなって思って。後、誰が行くのかなって。」


個人的に俺、セフィア、リリンって思ってたけど、言ってなかったかな?

というかルリエは非戦闘員ってイメージが強いから連れて行こうって思えなかったんだよな。

でも、強くなってきたし一緒に行くのも………いや、リリンの転移魔法があるし連れて行かなくても大丈夫だしやっぱり俺達の三人でいいのか?

うーん。

直接聞いてみたほうが早いな。


「ルリエはどうしたい? 一緒に行きたい?」

「同じお兄さんのお嫁さんだし、やっぱり手伝いたいなって思うから一緒に行きたいです。」

「そう…か。うーん。」

「駄目、ですか?」

「いや、駄目ってわけじゃないんだけど、盗賊とかに襲われるかもだしあんまり危険な目には合わせたくなくて。俺とセフィアは行くのは当然として、リリンも冒険者になろうとしてたから襲われるかもしれないのは最初から考えてたんだろうけどルリエは最初からそう考えてたわけじゃないし、だから野営とか遠征のような危険な事はあまりさせたくないというか……」

「過保護すぎじゃない? そういうのも含めて登録したはずだしいざとなったら転移魔法で逃げればいいじゃない。野営だって他の人の目がないなら夜になったら家に帰ればいいんだし。」

「アカネの言うことも分かるんだけどな。」

「じゃあ……「でも。ルリエは気づいてないかもしれないけど、寝てる時うなされてたぞ。やっぱり初めての対人戦の怖さとか、罪悪感とかあったんだと思う。それでも一緒に行きたいか? もっと辛くなるかもしれないのに。」」

「それでも、私はお兄さんと少しでも一緒にいたいから。」


どうしよう。

結構シリアスな展開になってきてるはずなのに、真剣な顔をしているルリエを可愛いと思っちゃった。


「顔、緩んでるわよ。」


どうも表情に出てたようで蒼井に注意されてしまった。

なんか、台無しだな。


「えーと。じゃあ、まあいいか。ヤバそうになったら転移で直ぐに逃げればいいし。というわけでリリン、その時はよろしく。」

「ん。」

「あ、私も行くから。」

「私も行きたいです!」

「じゃあ、私も行こうかな。」


話がついたからなのか蒼井がそう言ってきて、それに続けてレイダさんにアカネも行くと宣言する。

結局、みんなで行くことになるようだ。


みんなで行くというのであれば、もう少し話を詰めないとな。

だから朝食を食べながら話し合って明日のことを決めていく。


そして話し合って決まったことがこれだ。


・朝九時から出発して夕方六時まで移動する。

・夕方六時まで移動したらそこにゲートを設置してから家に帰り、翌日も設置した所から再出発をする。

・ゲートの設置場所は出先のを毎回上書きする。

・盗賊は可能な限り避ける。

・魔物戦は移動に支障をきたさないレベルで行う。

・朝食と夕食は家で食べて、昼食は現地で食べる。


「まあ、こんな所かな。」

「そうだね。何かあったらその時に考えるってことでみんないいかな?」

「「「「「「異議なし。」」」」」」


セフィアが締めて話し合いを終える。

そして食器の片付けをしようとすると家の戸がノックされる。


雨が降っているのに、一体誰だろう?

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