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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第三章】 挨拶しないと
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第二百十四話 ギルマスが食べ過ぎ的なお話

セフィアに呼ばれて備蓄している材料を放出して、追加の料理を一緒に作る。

簡単なことしか手伝えないけど、これぞ新婚の夫婦って感じでなんかいいな。


そして出来た料理を持っていくと、大皿に盛ってあった焼き蟹(輪切り)が全て無くなっており、ギルマスの前に沢山の殻が置いてあった。

俺、まだ食い足りないし、蟹も追加だな。


こっちの方では蟹は焼くものと思われているらしいので日本の定番ゆで蟹を作ろう。

これくらいならば俺でも大丈夫だろう……多分。

とりあえず大きな鍋を用意してリリンに頼んで水を出してもらいそれを沸騰させて塩を一握り入れてから軽く茹でる。

というかでかい所為で加減がわかりづらい。

とりあえず二十分ほど茹でる。

その間にこの世界では馴染みのある焼き蟹も並行して作成する。

この辺はリリンがやってくれた。

茹で上がった蟹脚を切って味見する。

うん。

美味しい。

しかし、なんで一定時間熱すると殻が脆くなるんだろうな?

普通の包丁でたたき切れるし、手で折れる。

まあ、異世界だし地球の常識で考えちゃダメか。


「それがレントの世界の食べ方?」

「そうだな。焼きもあるけど、これが一番多いな。これ、味見ね。あーんして。」

「あーん。」


そうして蟹を焼いてくれたリリンの口にに輪切りにした蟹を放り込む。

しっかし、うちの嫁は本当かわいいな。

目を閉じて口を開く姿がすごくかわいい。


「ん、蟹の旨味が口の中に広がって、美味しい。」

「そうか。じゃ、みんなのところに持っていくか。」

「ん。」


そうして持っていったゆで蟹は最初は初見ということで敬遠されていたが、蒼井とアカネの日本人組が率先して食べ、それにつられるようにして他のみんなが食べだした………と思ったら即争奪戦になった。

まあ、俺とリリンはさっさと確保していたんだけどな。


「ごちそうさまでした。」

「美味しかったです。」

「「「お粗末様です。」」」


お客さんの二人が満足してくれて良かった。

それはそれとして、ギルマスさんは食べすぎでしょ。

殻が、山になっています。

流石は神獣の獣人です。


さてと、それじゃ二人を送ろうかね。

一応ギルマスと元Aランク冒険者だけど、女性だからね…………ん?

元Aランク冒険者?

って、セラさんなら戦い方を教わるのに最適なんじゃないか?

そう思ったのでダメ元で聞いてみた。


「あの、セラさんは元Aランク冒険者なんですよね。」

「そうですけど、それがどうかしましたか?」

「えっと、俺たちを鍛えてくれませんか? リィナさんに頼みたかったんですけど今居ないですし、それに元Aランク冒険者のセラさんなら適任かと思って。」

「そうですか。手伝ってあげたいのは山々なんですけど、流石に仕事がありますから。」

「そう、ですよね。すみません。変なこと言って。」

「いえ。冒険者が強くなりたいと思うのは普通のことですし。」

「すみません。あ、お二人とも送りますよ。二人が強いのは分かってますけど、女性の夜歩きは危ないですから。」

「いい心がけです。でも、うちの看板娘は渡しませんです。」

「そんなつもりはないです。」


あれ?

なんかセラさんが少しムッとしてる。

なんでだ?


そのあとは二人を家に送るのだが、二人ともギルドの宿舎で生活してるというのには驚いた。

セラさんは元Aランク冒険者だし、ギルマスもお金とか持ってそうなのに。

まあ、ギルマスが住んでいるところはでかい別館らしいが。


二人を送ったあとは即座にセフィア達とベッドインしてから眠る。

ただ、その際三人からセラさんを娶らないかと持ちかけられたが、そんなつもりはないのでスルーすることにした。

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