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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第三章】 挨拶しないと
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第二百三話 命名、フラン。的なお話

ま、まあ、家の人間にユニーク持ちが増えたのはいいことだよね。


「さて、仕事も終わったことだし……」


帰るのか?


「この家の探検でもしようかな。」

「ちょっと待て。なんだ探検って。帰るんじゃないのかよ。」

「だってやっと出てこれたんだよ。少しくらいいいじゃない。」

「それ、俺関係ないよな。」

「私ね、アリシア様にこの仕事を任されてから500年経つの。でも、今日初めて仕事が出来てやっとこの世界に来れたの。それまではあのダンジョンでずっと眠りについてたの。」


………なんか、重い。

というかこの世界の人は500年もあのメダルを疑問に思わなかったのかよ。


「ねぇ、レント。」

「ああ。お前、えーと、名前はなんだ?」

「ない。」

「へ?」

「だから、無いのよ。名前。そもそも私の仕事には名前なんか必要無いからね。」

「それじゃ、ちょっと不便だな。セフィア、なんか良いの無いかな?」

「う〜ん、フランとか?」

「それが、私の名前?」

「どうかな?」

「良い! ありがとうセフィア。私の名前はフランよ。」


セフィアに任せて良かった。

俺だとアリシアさんそっくりだからフ○イトとか付けちゃいそうだったし。


「それでフラン。少しくらいならいいぞ。家の中を見るの。」

「本当!?」

「ああ。セフィア、案内してやってくれ。」

「うん。分かった。」


そうしてセフィアはフランを連れて家の中を案内していった。


「いいの、レント?」

「ああ。あんな話を聞かされたら流石にな。」


まあ、それほど困ることじゃないかな。

それに時々遊びに来るとか言ってたから先に案内しとけば変な所に行ったりはしないだろう。

後は、他の人に教えるべきかな。

といっても俺の知り合いなんてリィナさん達とシア達、後はクルト達なんだけどな。



「あー、面白かった。初めて人の家を見たけどあんな風になってたんだ。」

「これからどうすんだ、フラン?」

「そうね、やっと出てこれたしとりあえずはいろんな所に行ってみようかなって思ってるわ。どうせ誰もメダルを使わないし、使われてもすぐに行けるしね。」

「そうか。なんか面白いものとか有ったら教えてくれ。」

「教えてって、また来ていいの?」

「いいも何も来るって言ってたろ。」

「ありがとう。それじゃあ、また来るわね。」


そう言ってフランは飛んでいった。


最初は随分といい性格をしてるなと思ったけど、根は良い子だな。

それにどうも初めての仕事ではっちゃけてたっぽいし。

あんなに楽しそうなんだし、みんなに知らせるのはもう少し後にしとこうかな。


「行っちゃったね。」

「そうだな。今日も模擬戦とかしたいなと思ってたけど、折角スキルを貰えたんだし先ずはそれの検証をしようか。」

「そうだね。それに僕達Cランクになったからスキルの本も見れるしそれが良いかもね。」

「そういえばそんなのもあったな。色々あったからすっかり忘れてたわ。」


転移魔法はユニークだし家で鑑定と実践をしてからギルドで調べてみるか。

魔法の本ならどんな魔法があるのかとかも書いてあるかもしれないしな。

その辺は現状で覚えてないと鑑定じゃわからないし。


というわけで、早速鑑定をしますか。

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