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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第三章】 挨拶しないと
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第百八十五話 なん、だと。的なお話。

今日はルリエ達とデートだ。

でもその前に朝の素振りだ。


「1997、1998、1999、2000。」


うむ。

久しぶりにやったけどいい感じだ。


「おはようございます。お兄さん。」

「おはよう、ルリエ。今日のデートだけど、どこ行きたい?」

「そうですね〜、ゆっくりしたいから喫茶店でのんびりお茶するのもいいですね〜。」

「お茶ね。了解。二人にも聞かないとだけど、多分大丈夫だよ。」

「ありがとうございます。」

「ありがとうございますって……家族なんだからもっと気楽にしてよ。」

「あ、そうですね。」


「それじゃあ、私は朝ごはんの準備をしますね。」

「あ、手伝うよ。何すればいい?」

「それじゃ、野菜の皮むきお願いします。」

「はいよ。」



皮むきで少しばかり削りすぎてしまったがまあ、許容範囲内だろう。

そして今はみんなで朝食だ。


「ねぇ、今日って暇? なんかダンジョンがあるって聞いたんだけど、一緒に行ってくれない?」

「残念ながら暇じゃない。今日は嫁達とのデートだ。」


さっき聞いてきたのは蒼井だ。

どこでダンジョンのことを聞いたのかは知らないが、Fが行っても攻略はできないだろうし、もう少し後でもいいはずだ。

以前ルリエ達を連れて行ったこともあったが、あれはレベリングが目的で俺たちがいたから安全だったしな。

それに序盤の所しか行かなかったし。

でも、蒼井は攻略して特別にランクを上げてもらおうとか言い出しそうだから今日は諦めてもらおう。


「それに明日は昇格試験なんだろう。なら、明日に備えて休んだほうがいいだろう。それに模擬戦は近接のみだしな。」

「へ? 模擬戦?」

「知らないのか?」

「ユウキちゃん。昇格試験はね、模擬戦と試験依頼があるんだよ。ちなみに模擬戦だとすぐに結果が分かるよ。」

「すぐに?」

「うん。全員が模擬戦を終えるとその場で教えてくれるからね。」

「ひょっとして三人も模擬戦?」

「えーと……」

「えっと、レントはそうなんだけど、僕は依頼、かな。」

「レントが試験官倒した。それでセフィアは依頼になった。」

「倒したの? というか倒せるの?」

「あー、うん。相手がリリンよりも弱かったからな。リリンと組手とかしてたから、普通に対応できてな。後、セフィアの方をチラチラ見ててむかついたから。」

「倒したのって、それが理由?」

「九割がたそうだけど、相手が予想より弱かっただけだよ。」

「じゃあ、リリンちゃんは?」

「私も模擬戦。でも、レントと会う前だから。」

「へー。」

「お前はどうするんだ? ちなみに俺の時には魔法が使えればと愚痴って叱られてたやつがいたぞ。」

「それじゃ私は……模擬戦で。」

「なんで!? お前遠距離型じゃん!」

「ふっふっふ。実は風見が依頼に行ってる間にアカネちゃんにちょっと教わってたんだ。そしたらなんと、片手剣スキルを覚えたんだー。」

「なん、だと。俺はあんなに苦労したのに、そんな簡単に手に入るなんて。」

「風見はどうしたの?」

「えっと……実はレントね、片手剣スキルを覚えようとして素振りして倒れるくらいやったんだけど、それでも覚えれなかったの。それから大分後にリィナさんと組手してやっと覚えたんだよ。」

「そ、そうなんだ。なんか、ごめんね。」

「うっさい。とにかくあれだ。お前は明日に備えて休んでろ。俺たちはデートしてくるから。レイダさん、アカネは蒼井のことよろしくね。」

「分かりました。」

「りょーかい。あ、あの本の続き貸して。読みたいから。」

「分かった。」


ぬぅ。

俺のあの苦労は一体何だったんだ?

まあ、いい。

今日は俺が驚かされたが、明日は存分に驚いてもらおう。

どんなリアクションするのか楽しみだ。


その後は食器を片付けて部屋でおめかししてから出発だ。

ルリエの格好が初めて見るが、どうやら以前言ってたデートの時に着ると言っていてた服のようだ。

うん。

かわいいな。


「レント、顔赤い。」

「いや、みんながかわいかったから。それよりも、早く行こう。」

「「「うん。」」」

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