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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第三章】 挨拶しないと
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第百六十一話 検証と初戦闘的なお話

街からそこそこ離れて辺りにあまり人がいなくなってきた。


「ここら辺で試し射ちした方が良くないか? 戦うときに初めてだと予想外のことが起きて困る事になりかねないし。」

「そうだね。じゃあ、やってみるよ。」


そう言うと蒼井は近くに生えていた木に魔法銃を向ける。


「いくよー。えい。」


若干気の抜ける掛け声と共に蒼井が引き金を引くとバシュッ! という音がして木に親指サイズの穴が開いていた。

というかかなり速いな。

結構LVが上がって動体視力も上がっているはずなのに見ることができなかった。

これなら避けられることは無いかな。

魔力を多く込めたら何か変わるのかな?

その辺が気になったので蒼井に了承をとってから借りて試してみる。

べ、別にただ撃ってみたかったわけじゃないぞ。

そういう思いがないとは言えないけど実験したいというのは本音だ。


「蒼井はどのくらい魔力を込めた?」

「え、適当。」


こいつは全く。

試し撃ちって言ったのに何も考えてなかったら試した意味がないだろうに。

取り敢えず魔力を込めなかった場合と、ちょっとだけ込めた場合、ファイヤーボール程度の魔力を込めた場合で検証してみるか。


まずは魔力を込めなかった場合だが、ポヒュッ! という気の抜ける音がするがそれでも弾丸は銃口から飛び出し僅かだが木を凹ませていた。

ふむ。

これは牽制に使えるかが微妙だな。

でも魔物を引っ張り出すのや、対人の時に油断を誘うのとかには使えるかも。


次にちょっとだけ込めた場合だが、蒼井がやった時と同じような結果になった。

そしてファイヤーボール程度の魔力を込めた場合はドン! という音がして弾丸の速度も威力も上がっておりピンポン球くらいの穴が開いた。


限界も試してみたいけど、壊したら直せないから止めとこう。


蒼井に返しながら検証結果を伝えるとへぇ〜と生返事が帰ってきた。

まあ、ファイヤーボールは俺の主観だから仕方ないか。

取り敢えずちょっとだけ込めた時の十倍くらいだと伝えておく。


そして依頼もあるので検証はここら辺で切り上げて探索に戻る。

俺達一人前組は手出しせず、ルリエ、蒼井をメインにレイダさんにサポートをしてもらう。


基本方針を決めて少し探索をすると前から定番のゴブさんが出てきた。

しかし、ゴブさんはレイダさんがすぐに突き殺す。

そういえばサポートなのに槍のままだな。

片手剣と盾のスキルもあったからタンク擬きでもして貰おう。

そのことを伝えると槍の方がいいのですがそっちの方が理にかなってますねと言って盾と市販黒鉄の剣を受け取った。


槍盾は慣れてなさそうだから剣にしたんだけど、これも嫌とは。

盾職がいないな〜、うち。


その後もドンドンと進んでいくと遂に角犬ことホーンファングが出てきた。

………二十匹くらいの群れで。

多くない?

まあ、このくらいなら簡単に間引けるんだけどね。

しぱっ! と飛び出した俺、セフィア、リリンでファングを狩っていき依頼の数の五匹だけ残した。

さあ、蒼井の初戦闘だ。


「ルリエはレイダさんを壁にしてヒットアンドアウェイで攻撃して。レイダさんはルリエを守りながら攻撃のタイミングを指示してあげて。」

「はい。」

「了解です。」

「蒼井は初戦闘だし、射撃もあまり慣れてないだろうからまずは二人に近づかせ……ないようにしてと言おうと思ったけど、そのまま倒せ。」


蒼井に声を掛けようとして蒼井の方を向くと既に攻撃を開始しており、尚且つ普通に命中させている蒼井シューターが居ました。

ファングも動いているのにな〜。

なんで当てられるんだろう。


レイダさんが盾と剣で防御して、そのレイダさんの指示を受けてチクチクと攻撃している。

あ、二匹目を倒した。

蒼井も怪我なく無事に二匹目を倒した所だ。

ちなみに俺は三人に残りが近づかないようにドルヒの単発で牽制していたりする。

そして残りが一匹になったので後は何もしなくていいかな〜と思って眺めてたんだけど、一向に攻撃しない三人。

何してんだ?

そう思って声を掛ける。


「何してんの? あと一匹だけだろ。」

「誰が倒すの?」

「はあ?」


どうやら残りの一匹を誰が倒すかで悩んで攻撃しなかったようだ。

そこは普通に三人でやればいいんじゃないのか?

取り敢えず誤射が怖いのでルリエとレイダさんに任せよう。


まだもう一種類受けてんだけどこんなんで大丈夫かな?

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