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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第三章】 挨拶しないと
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第百五十七話 防具高っ! 的なお話

「あの、これなんですか?」

「えっと、アイアンゴーレム、です。」

「すみません。これでは流石に倒したと認めるわけには……正直に言って唯の金属の塊にしか見えません。」


ギルドに着いて買取してもらおうとして奥に案内されて取り出した鉄の塊×2を見てのやり取りだ。

確かにこれじゃあそう思われても仕方ないけどさ。


「それじゃ、どうすれば……」

「レントさん達はCランクですからギルドカードを見せてください。」

「あっ! そうか。じゃあ、はいこれ。」


そういえばCランク以上だと倒した魔物が分かるギルドカードになったんだ。

まだ変わってからあんまり時間が経ってないから咄嗟に思いつかなかった。

そんなわけで俺達のギルドカードを見せる。

二体目のアイアンゴーレムは俺がラストアタックのはずだけど一体目はね。


「えーと、確かにレントさんとアレクシアさんが倒していますね。」

「良かった。これで証明出来たって事ですよね。」

「はい。ですが受けた依頼はアイアンゴーレム一体の討伐ですので残念ながら討伐報酬は一体分ですね。」

「それは分かっているので問題無いです。」

「そうですか。それではこちらが報酬の二十五万リムです。それと買取なんですが……すみません。これでは流石に私では分かりかねますので専門の方に見てもらう事になります。なので申し訳ないのですが、買取金の受け取りは明日以降でお願いします。」

「分かりました。」


まあ、これじゃ品質とか変わってるかもしれないしね。

俺にはまだ分かるほどの経験は無いし、狩ってきた俺じゃそもそも無理だ。

なので報酬だけ受け取ってギルドを後にする。


「じゃあ、これ。五人で割った奴の二人分の十万ね。」

「どうも。それでBランクの方は決めた?」

「それはまだかな。武器はともかく防具が心配だからね。」

「そう。じゃあ明後日までには決めといてね。それじゃ、私達はこれで。」

(ぺこ)


「おう。またな。」

「また来てね。」

「ん。」

「お疲れ様でした。」

「ばいばい。」

「それじゃあね。」


俺達はそれぞれ手を振りながら声を掛けた。

そして二人が人ごみの中に紛れ込んだ事を確認してから蒼井の方を向く。


「それじゃ、そろそろ行こうか。」

「よろしくね。」


というわけでこれから蒼井を案内していく。

行く場所は武器防具それぞれの店や雑貨屋に露店、食料品を扱う店とかかな。

後はあそこかな。


先ずは事前に言ってあった防具屋だ。

ここは革製品を扱っているので金属鎧のような物に慣れていない俺や蒼井のようなの、それに速度重視のセフィア達にも向いている。

そして今回の目的がハードジャイアント戦で使う防具なんだが、Bランクを相手に出来るような物は必然的に高くなる。

というかアイアンゴーレムの上位互換と聞いてたんだが、なんか、ハードジャイアントの皮を使った防具があるんだけど……。

あいつはゴーレム系じゃ無いの?

これは後で聞くべきかな。


そしてお値段だが驚きの八十万リムで目玉商品の一つになっている。

他の目玉商品はタイラントフレアレックスとかいう魔物の百十五万とかワイバーンの百二十万とかがある。


この辺は高すぎて無理だな。

他の防具を見ていくがいいなと思ったのは三十万くらいする。

四十万位は持っているがそれでも三人分はちょっと無理か。


仕方ないので蒼井の防具を買うだけにして店を出た。

ちなみに蒼井の防具はパッと見コートのようになっている。


俺たちの目的も一応は終えたので、残りの時間は全部観光に回す。

さっき候補として考えた雑貨屋や食料品を扱う店に露店なんかを巡っていく。

武器屋も一応案内したけど、案の定魔法銃は珍しいようで売っていなかった。

2丁拳銃はお預けか…と蒼井が少し落ち込んでいた。


そうして観光していると日が暮れてきた。

最後にして本命。

俺はとある場所に連れてきた。


そのとある場所とは紅の帽子亭。

つまりはルリエの実家だ。

ここの食堂の料理は高級料理店のような華やかさは無いけど本当に美味しいからな。

実際に蒼井のやつも大絶賛していてルリエが照れている。


うん。

二つの意味で連れてきて良かったな。

照れるルリエが可愛いです。


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