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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第三章】 挨拶しないと
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第百五十四話 まだ生きてるぞ! 的なお話

ターゲットのアイアンゴーレムはゲームや漫画のようなブロックを組み合わせたような形ではなく人型をした金属の塊みたいな見た目だ。

そして関節部分が可動パーツのような小さい部品で繋がっている。

大きさは大体2.5mくらいか。


あいつはこちらに気づいている様子がないな。

これはチャンスか?

ここは一気に魔法で先制するべきか?

とりあえずここを少し離れて作戦会議をするべきだ。


「あいつ気づいてないっぽいけどどうする?」

「やっぱりここは一気に決めるべきじゃないかしら。」

「でも、これはBランクのハードジャイアントの予行演習だよね。なら普通にすべきじゃないかな?」

「でもチャンス。」

「じゃあ、多数決?」

「レント。既に三対一で決まっちゃってるよ。」

「あ!」

「じゃあ、もうそれでいいんじゃないかしら。余裕があればもう一匹やればいいし。」

「そんな余裕ある?」

「一撃ならなんとかなるだろ。」

「じゃあ、どう攻撃する?」

「リリンが足止めして俺とセフィア、アレクシアさんとエルナさんの風と火の合成魔法で一気に。」

「そんなの使えたんだ。前の時は隠してたの?」

「いや、二人がやってたのがかっこよかったから練習して覚えた。」

「あれ凄かったもんね。」

「あ、ありがとう。」

「////」

「そろそろ行こう。」

「そうだな。」

「うん。」

「そうね。」

(コク)


方針が決まったので早速準備開始だ。

エルナさんが杖を構え、俺もラングエルトで買った杖を取り出してセフィアとリリンに渡す。

セフィアはともかく何故リリンに渡したかというと足止めの威力強化の為だ。

はっきり言ってリリンがどれだけ足止めできるかによって大分変わってくる。

だから少しでも時間を稼げるように渡した。


俺達はそれぞれ魔力を練る。

開始の合図はアレクシアさん達に任せてある。

俺とセフィアのは無詠唱だが、二人のは詠唱ありだ。

そしてリリンの影縛りも無詠唱。

だから二人に合わせてやるわけだ。


「リリンお願い。」

「ん。影縛り。」


アレクシアさんの合図に応じてリリンが呟くように魔法を発動させるとアイアンゴーレムの足下から影が伸びて縛りつける。


「エアロカノン!」

「フレアカノン!」

「「合成魔法、プロミネンスカノン!」」


アレクシアさんとエルナさんの風と火の魔法がアイアンゴーレムに向かっていき二つが合わさって物凄い炎となっている。


「やるぞ!」

「うん。」

「「ファイヤーストーム!」」


俺の合図に合わせてセフィアがつむじ風を放ち、俺もファイヤーボールを撃つ。

但し、二人とも普通のよりもかなり威力が高く規模も大きい。

その為結構大きな炎の竜巻が発生した。

そしてその炎の竜巻はアイアンゴーレムを呑み込んだ。


二つの大火が収まるまで待つ。

そして炎が消えるとそこには真っ赤になっている鉄の塊が鎮座していた。


「ぎごご……ご。」


「こいつまだ生きてるぞ。」


つい言ってしまったが、アイアンゴーレムか、俺の声を聞いてかは分からないがみんなはすぐに武器を構える。

そして俺も棒を構える。


それからしばらくの間睨み合いが続く。

しかし、アイアンゴーレムが冷えて黒くなってもきぎごとかごがぎとか言うだけで一向に動く気配がない。


これはひょっとしてと思い近づいて行ってアイアンゴーレムだった物をよく見てみると、腕も足も、関節も全てが溶けて固まっていて動く所がどこにもなかった。

これは、チャーンス。

俺はみんなに状況を説明するとみんなが悪戯っ子みたいな顔をして嬉々として鉄の塊を攻撃した。

ぱっと見唯の鉄の塊を嬉々として攻撃する変な集団だが、やっていることは魔物退治だ。

そして魔法によってかなり削っていたようですぐに声が聞こえなくなった。


みんな魔法を一発撃っただけだし、これならもう一匹くらいいけるかな。

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