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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第三章】 挨拶しないと
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第百四十一話 先客発光的なお話

朝になる。

昨日はアカネが強引(?)にアレクシアさんを泊めたんだっけ。

エルナさんは援護射撃してたから強引じゃない。


グッーと伸びをして固まっていた身体をほぐす。

時間を確認するといつもより少しだけ早く起きてしまったようだ。

アレクシアさんに誘われたBランクの依頼の事とか、今後の事とか考えてとりあえずもう少し技量を上げときたいと思った。

なので、早く目が覚めたのも丁度いいし庭で素振りでもしよう。

型みたいな事はちょっと建物に当たらないか心配だけど素振りならば手軽に出来て縦の振りだから建物に当たる事も無い。

というわけでストレージから普段使っている黒鉄の剣を取り出しながら庭へと向かう。


庭に出るが、どうやら既に先客がいるみたいだ。

その人の集中を乱さないようにそっと眺める。


その人、アレクシアさんは瞑想しているのか目を瞑っている。

そして深呼吸をするかのように息をする度に彼女が少しずつ、彼女が輝きだす。

比喩でもなんでもなく本当に光り出しているのだ。


そういえば、前の試験の時もこんな光を出していた。

一体なんの光なんだろうと思い一歩踏み出してしまった。

その時に靴と土が擦れてジャリ という音が出てしまった。

その音を聴いたアレクシアさんはこちらを振り向く。

彼女が振り向くと謎の光も消える。


「ごめん。驚かせちゃったかな?」

「別にいいわよ。」

「それで、さっきの光は何? 試験の時にもなっていたけど……あ、もちろん秘密にしたいなら無理には聞かないけど。」

「うーん。そうね、一緒にBランクの依頼を受けてくれるなら教えてあげるわ。」


アレクシアさんがそうイタズラっ子みたいな顔を浮かべながら言ってきた。

ぐっ!

美少女エルフのイタズラ顏がかわいい。

ここは嫁のはにかんだ顔を思い浮かべるんだ。

……うん。落ち着いた。


「顔、にやけてるわよ。」

「おっと。」


どうやら思い浮かべた嫁達のハニカミ顏が可愛すぎて顔が綻んでしまったようだ。


「こほん。まあ、それはみんなと相談してからね。それはそれとしてもし俺達が受けなかった場合は二人はどうするの?」

「もちろん、受けないわよ。死に急ぐわけじゃないし。それにエルナの事もあるから他の冒険者と一緒に仕事出来ないなんてこと、言わなくても分かるんじゃない?」

「そういえば、どうして俺は大丈夫なんだ?」

「男として見られていないんじゃない?」

「うっ! それはなんか、悲しいような、悔しいような……。」

「……冗談よ。他の男連中みたいにギラギラした目で見ないし、厳つくないから怖くないって事じゃないの?」

「まあ、愛妻家ですから。称号もあるし。」

「早っ!」


まあ、確かに結婚してって言ってから一週間くらいしか経ってないしね。

でも、元から(予定)ではあったけど持っていたし。


そんな事を話していたらセフィア達が起きてしまったようで、俺とアレクシアさんを呼ぶ声が聞こえる。

しまったな。

結局素振りできなかった。

まあ、明日すればいいか。

そしてゆくゆくは日課にしよう。

朝起きて毎日素振りするってなんかかっこいいというか憧れるよね。


そうと決まれば朝食だ。

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