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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第三章】 挨拶しないと
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第百三十一話 ホログラムみたい。的なお話


大して役に立てなかったボス戦だが、それでもこれでおわりなので魔石とドロップアイテムを回収する。

今回のボスドロップはふさふさの毛の塊だ。

なんだろうこれ?

よく見たら腰に巻きつける紐のようなものがついている。

ってことはこれは尻尾か?

なんだろう。

なんで、コボルトロードのドロップ品はコスプレ用の物ばかりなんだろう。

今度リリンにでもつけてもらおうかな?


そしてクリア報酬も受け取る。

今回は濃いめの色をしたポーション、それも緑、青、橙の三色セットだ。

それが三人分ある。

とりあえずストレージに仕舞ったら、入口へと転移した。


「ほい。アカネの分。」


入口に転移したので改めて先ほどのポーションを分配する。

といってもリリンの物は基本的に俺が持っているんだけどね。

ストレージめっちゃ入るし。


「ありがと。」


「じゃ、ギルドで買取してもらってから帰るか。」

「ん。」

「そうね。……ってそういえば配分ってどうするの? やっぱり均等に?」

「歩合とどっちがいい?」

「歩合って……何倒したか憶えているの?」

「ふっふっふっー。これを見よ!」


そう言って俺は受け取って一日も経っていないギルドカードを取り出して見せる。


「ギルドカードがどうしたの?」

「Cランク以上のカードからは倒した魔物を見る事が出来るんだよ。」

「へ〜。それってどうやるの?」

「さあ?」

「さあ? って……。」

「まだ受け取ったばっかだし。というわけで、見方を知る為にもギルドに行こう。」

「まったく。」


アカネが若干呆れた感じの声を出していたけど、普通についてくる。


そんでギルドにたどり着いて直ぐに買取の所に行く。

ついでにどうやって倒した魔物の数を調べるか聞いてみる。

すると、ギルドカードに魔力を流してくださいと言われたので、言う通りに魔力を、流してみる。


そしたら、カードからホログラムみたいに倒した魔物の一覧が表示される。

何これ! 超かっこいい!


俺が興奮している間も査定が進み、結果約14万リムになったそうだ。

買取金を受け取って家路に着くが、その道程で途中だった配分の話をする。

話し合った結果、というか俺の計算がめんどいという意見とそれに同調したアカネによって基本的には均等に分配する事になった。

例外としては戦闘に参加できなかった人がいた時や、ドロップアイテムなんかが出てきた時は話し合ったり、歩合にしたりする。


そうして家に着く。

やっと夕飯が食べられる。

そう思っていたんだが、泥だらけになってるんだから先にお風呂入ってきて。と言われてしまった。

ちょっと、絶望的な顔をしてしまったが泥だらけというのを否定できないので、急いで風呂場に向かう。


リリンと協力してさっさと準備すると一緒に仲良く入る。

あったまる〜。

今日一日の疲れが溶けていくようだ。


風呂上がりでほっこりしながらダイニングに行き、みんなで夕食を食べる。

その際にお互いに今日遭ったことを話すんだけど、なんか、日本にいる家族の事を思い出してしまった。

もう戻ることが出来ないだけに少し寂しいな。


今度、手紙でも書こうかな。

アリシアさんに渡せば、届けてくれるかもしれないし。



少し寂しい気になってしまったが、それでも美味しい夕食故に箸が進んで、食べ終わる。

片付けを済ませて、リビングでのんびりする。

ただのんびりしているだけなんだけど、自分で手に入れた家族と一緒にいるだけで寂しさが消えていく。


夜中のいい時間になったので各自自分の部屋に向かう。

セフィア達は俺と一緒に寝室に向かい、愛する人の存在を確認するかのように肌を重ねる。


そしてそのまま深い眠りについた。

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