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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第八章】真・アクリアでの話
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第1386話 ちゃんと楽しもう。的なお話

遅れてすみません。

記憶違いがあって書き直したり、キャラクターの性格が迷子になって手が止まったりして遅くなりました。

お城の中を案内してもらった翌日、俺は城の外に出ている。

時刻としては早朝と呼ぶには遅く、かと言って朝と呼ぶには早い。

そんな中途半端な時間だ。

なぜこの時間かといえば、会いたい人がこの時間に働いているから。


「ローレムさんに会いに行くんだよね?」


そして、出掛けるところを見つかってそのままセフィアがついてきた。

他のメンバーはまだ寝てるのかセフィアだけだった。

リリンとルリエなら起きてたら多分、いや確実についてくるだろうから寝ているのだろう。

ストッパーがいない状態で3人一緒にローレムさんに会うのは不安しかないし、寝ててくれて助かった。


「そうそう。折角しばらくこっちに居るんだし挨拶くらいしておきたいからね。まあ、マグロをまた売ってもらえないかと少し期待してたりもするけど。」


日本人の大半はマグロ大好きだからね。

だから欲しくなっても仕方ない事なんだ。


「え、でもまだ残ってるよね?」

「マグロはあればあるだけ嬉しい。」

「そこは欲しいじゃないんだ……。」

「あるだけ欲しいはちょっと欲張りすぎだと思ったからさ。ローレムさんだっているから取ってあるんだろうし。」

「あー、それはそうだろうね。だから嬉しいなんだね。」

「そ。過ぎたるは及ばざるが如し。強欲も過ぎれば身を滅ぼすもんだ。だから程々がちょうどいいんだ。」

「レント……ちょっとクサイよ?」

「んぐっ……た、多分まだ寝ぼけてるんだろう。」

「そういう事にしといてあげる。」


特に考えずに気の向くままに口にしてたせいか、少々クサイ台詞になってしまった。

恥ずい……。

なんてやりとりをしている間も歩を進めているのでもうそろそろ魚河岸? 市場? に着くはず。

道を間違えてなければ。


「声が聞こえてくるね。凄い活気。」


うん。

道を間違えてなくて良かった。

会いに行くって言っておきながら迷ってたらカッコ悪いもんね。


「そうだな。これ全部魚求めてる人達の声なんだって思うと少し面白いな。」

「そういうレントもそこに混ざりに行くんでしょ。」

「まあね。というわけで早速行くぞー!」

「ちょっ、待ってよレントー!」


ここまで歩いてきたからか、少しぼんやりとしていた頭もハッキリしてきた。

そして、この活気に当てられたのか俺もテンションが上がってきた。

ローレムさんにも会いたいけど、ピンポイントに会えるわけでなし。

だからせっかくここまで来たんだから楽しみながら、買い物しながら探してもいいんじゃないかな。


「セフィアも何か買いたい物あったら言ってね。」

「え、ローレムさんは!?」

「いやー、こんだけ人いるのにピンポイントに会えるとは思えないし、会えたらラッキーで会えなきゃ家の方を訪ねればいいかなって。」

「確かにこの中から探すのは大変かも……。それじゃあ、見つけられなかったらその時はその時って事で、今は買い物を楽しもうか。ほら、レント。行こう。」


セフィアに手を掴まれて喧騒の中へ。

そういえばこうしてセフィアと2人きりでデートするのってすごく久しぶりな気がする。

まあ、ずっと鍛治やってたからね。

その期間中は内部の時間が加速してて実際の時間よりもかなり長い時間が経っていたから俺個人としてはそう感じるのだろう。

だからか、少しドキドキしている。

セフィアかわいいし、手柔らかいしでちょっとドキドキ。

初デートの気分を再び味わってるみたいだ。


「ん? どうしたのレント。」

「いやぁ、こうして2人きりでデートというのもなんだか久しぶりだから、ちょっとドキドキしてきちゃってさ。」

「そう言われてみればそうかも。レントはずっと忙しくしてたからね。」

「そうなんだよ。だからこそ、この時間を大事にしたいなと、さっき思ったんだ。」

「うん、そうだね。あ、レント、あっちのお店すごく賑わってるよ。大事にするならしっかりと楽しまないとね。」

「そうだな。」


ローレムさん探しは一応しっかりとやるけど、それはそれとして、セフィアとのデートもちゃんと楽しもう。

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