第1375話 とりあえず静観しておくか。的なお話
前にも書いた気がしますが、本当に体調が優れないんですよね……。
最近はほぼ毎日お腹が痛くなったりしてトイレに篭ってまして、それで書くのが遅れました。
後は王子達の名前とかキャラとかを考えるのにも時間がかかってます。
そんなこんなで遅れてます。
申し訳ありません。
夕食となりようやくメイドさんから解放された。
いや、これだとメイドさんが邪魔だったみたいだな。
慣れない状態で窮屈だったからそれがなくなって羽が伸ばせるようになったって感じかな。
まあ、今の状況が羽を伸ばせるとは限らないんだけど。
そうなる可能性はあったし理解してはいたけど、これはちょっと……
「さっきは居なかったけど、丁度いいから自己紹介しなさい。」
「「「はい！」」」
そう、リンネ義母さんが自己紹介するように促している相手は少年少女合わせて6人。
そして、一番上が10歳くらいで髪の毛が長くて性別が分かりにくいがおそらく男の子。
この城に住んでいて、10歳で、男の子といえば例の王子様が思い浮かぶ。
というか、その王子だろう。
そんで、近くには8歳ごろと思われる男の子もいる。
この状況で、羽なんぞ伸ばせるかーーー！！
気まず過ぎだろ！
「は、はじめまして！ 僕は第一王子の長子でクライブと言います。」
「クライブの弟のクライドです！」
「はいはいはーい！ あたしはね、リリサ！」
「私は第二王子が長女リットと言います！ 年端も行かぬ未熟者ですが、よろしくお願いします。」
「…………。」
「ほら、兄上も。」
「……ちっ！ ユリアンだ。」
「えっと……父様と母様の子供のリアナです。」
父様と母様って、誰のこと？
「あー、リアナは俺とリンネの娘で、つまりはリリンの妹になるな。」
あー、リカルド義父さんとリンネ義母さんの事か。
……って、リリンの妹って事は、俺にとっても義理の妹って事になるじゃないか！
え？
ってか待って。
見た目3歳くらいなんだけどどんだけ歳離れてるのさ！？
「妹……？」
「まあ、リリンちゃんが家を出て、私達がこっちに戻ってからの子だから困惑するのも無理ないけど、正真正銘あなたの妹なのよ。ほら、リアナ。お姉ちゃんに挨拶しなさい。」
「はじめまして、リリン……お姉ちゃん。」
「ん！ 私があなたのお姉ちゃんです！」
うわ！
リリンが今まで見たことない顔してる！？
いや、気持ちは分かるけどね。
リアナちゃん、上目遣いでめっちゃ可愛かったからね。
というかこの子、さっき見かけた本読んでいた幼児だ。
髪短めだから性別分からなかったが……そうか、義妹だったのか。
で、他の子達はそれぞれ争って共倒れした王子達の子供達と。
クライブ君とクライド君は真面目な感じで、リリサちゃんは元気っ子。
リットちゃんは真面目というよりもお堅い感じで将来姫騎士とかになってそうな喋り方してるな。
最後に、リットちゃんの兄であるユリアン君だが……なんか捻くれてるなぁ。
まあ、そもそも親同士で争った挙句に共倒れになったとはいえ、父親の仇の子供達と一緒に育って来たとしたら捻くれたとしても仕方ないか。
一応、今後は他の子達と王位を争うことになるわけだし。
そして、子供達とは今が初対面なので今度はこちらが自己紹介する番だ。
いつも通りとなりつつある自己紹介をしたらそのまま夕食へと突入。
親睦を深めるのは食べながらという事だな。
やはり子供という事もあって冒険者としてどんな冒険をしたのかという催促を受けた。
子供達ってこういう話好きだよね。
そんなわけで神様関連はボカしつつ面白おかしく語っているとさっさと食べ終えたらしいユリアン君が早々に立ち去ろうとする。
よく噛んで食べないと体に良くないよ？
「兄上！ 客人の前でその態度は些か問題があるぞ！」
「うるせぇ！ 妹の癖に俺に指図するな！」
リットちゃんの静止も聞かずにそのまま部屋を出て行ってしまったな。
「兄上がすみません……。」
「いやいや、気にしてないからリットちゃんもそう気を落とさないで。」
「そうよ〜。リットちゃんが気にする事じゃないわ。ユリアン君には後で私が注意しておくから。そ・れ・よ・り・も！ ちゃんとにんじん食べないとダメよ？」
「うぐっ！ だ、だって、苦手なんだもん……じゃない。苦手なんです。」
かわいい。
なんか、ほっこりするな。
しかし、ユリアン君か。
気にならないわけじゃないが、少しの間しか滞在するつもりはない以上あまり首を突っ込むのもな。
最後まで面倒をみれるとは限らないんだ。
首を突っ込んで中途半端なところで放棄するくらいなら、あまり深く関わらない方がいいと思う。
とはいえ、リリンの従兄弟になるんだよなぁ……。
それで放置するのもなんか違う気がする。
とりあえず静観しておくか。
また何かあればその時に考えよう。
