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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第八章】真・アクリアでの話
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第1355話 爆買いを中断してお昼にしよう。的なお話

次はどうしようかなと少し考えるが、まあ、何も考えずに適当に街を歩けば良いか。

というか、この街のどこに何があるのかさえも分かっていないのだから何かを探すにしても手探り状態なんだ。

だったら、気が向く方向に向かっていた方がまだマシだ。


そうして気の向くまま、匂いにつられるままふらふらと近寄ったのはたい焼きの屋台だ。

そういえばこういう甘味系のはまだあまり回ってなかったような気がするな。

折角だし寄っていくか。


たい焼きの中身はこし餡、粒餡、白餡、芋餡、チョコ、カスタード、抹茶、ずんだ、チーズから選べる。

うん。

途中からなんかラインナップおかしい。

芋餡までは分かる。

でも途中から現代日本っぽい感じになってるんだけど。

抹茶とずんだはまあ、まあまあ、許そう。

うん。

世界観的にはまだ納得出来る。

でもチョコ、カスタード、チーズ。

テメェらはダメだ。

着物を着ている人が数多くいるこの国で、チョコだのカスタードだの、チーズだのはどう考えても合わないだろ。

これは奴等に汚染されてて欲しくなかった。

おのれ転移者、転生者め……。

普段は感謝するが、今回だけは許さない。


「おじさん、たい焼き粒餡で。」


たい焼きと言えば粒餡。

異論は認めない。

ちなみに普段はこし餡派。

粒の皮とかがあんまり好きじゃないんだよね。

でもたい焼きといえば粒餡でしょ。


「やっぱこれだよね。」


パリパリもちもちの生地と絶妙な甘さの餡子が素晴らしい。

俺がどこから食べ始めるかに関してはその時の気分次第ということにしておく。

誰かに言って派閥が違おうものなら醜い言い争いに発展しかねない。

その点はきのこたけのこと同様だな。


「食べるのもいいけど、それでお昼食べられないとか言わないでよね?」

「分かってるよお母さん。」

「誰がお母さんか!」

「でも定番ネタじゃないか?」

「まあ、そうね。私も昔言われたし。」

「アカネも? 私も。」

「優姫は容易に想像出来るわね。」

「なんでよ!?」

「へー。やっぱりその辺は世界関係なく言われるんだね。」

「セフィアも言われたのか?」

「うん。お母さんと一緒に出かける時とかにおねだりした際にね。」

「なるほどなー。まあ、今の俺は冒険者になって代謝が上がったからなのかたくさん食べられるし多分大丈夫だろ。」

「でもお腹空いている時の方が美味しく食べられるわよ?」

「むっ……一理ある。んー、じゃあ間食はこのくらいにして、何かめぼしいものがあってもその時は後で食べるようにしておくか。」

「結局買うんかい!」

「当たり前だ。今を逃したら次いつ食べられるか分かるないからな。某アニメの武蔵っぽい人も言ってたろ? 食えるときに食っとけって。」

「いや、知らないから。」

「なん……だとぉっ!?」

「何その反応……作品の名前とか聞けば分かるかもしれないけどさ。」

「名前は……「はい、ストーップ。」……何?」

「そういうのは天下の往来でやる事じゃないでしょ。」

「……それもそうだな。」


蒼井があの超有名作に出てくるキャラを知らないと言うので教えてやろうとしたところでアカネに注意されてしまった。

まあ、確かにこんな周りに人がいるようなところで話す内容じゃないし、ここでずっと喋ってるのも邪魔でしかないよな。

お店の人も迷惑するだろうし。

というわけで、軽く頭を下げて謝ってからたい焼きの屋台を後にする。


それまではガッツリ系というか、お肉とかお魚とかそういうのばかりに目がいっていたけど、意識を変えてみれば意外と甘味とか菓子とか売っていることに気付く。

さっきのたい焼きとかな。

で、そういうのを全然食べてないなと思ったのでその辺をメインに回る事にする。


まずは団子。

まあ、これは前に買ったから今回は少し減らして30本ほど買っておく。

次はお煎餅。

こちらは今焼けているもの全部と注文しておいた。

結果的に合計で300枚を超えてしまった。

既に焼いてあるのがたくさんあって驚いたが、今更言葉を翻すのもどうかと思うし、300枚といってもこの人数だ。

一月もあれば無くなりそうではあるし、気にしないでおく。


他にはあんまき、どら焼き、金平糖、饅頭、かりんとうなんかを買っているうちに気付けばお昼の時間となった。

ひとまず爆買いを中断してお昼にしよう。

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