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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第八章】真・アクリアでの話
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第1354話 さーて、次は何を食べようかな。的なお話

日本食とか屋台料理とか結構出したせいでネタが……

ソースネタをちょっと考えても、調べてみたら既に見つけてたっていうね……


あ、そういえばコロナワクチン2回目打ちました。

注射する人が下手くそだったのか、1回目と比べてかなり痛かったです。

打った後は三角筋辺りが痛くて腕が上げられない程度で、熱が出たりとかは無かったですね。

「風見風見!」


はい、風見です。


「こっちこっち! こっちにいいのがあるのよ!」

「走るほどの事かよ。」

「ふっふっふっ……この先の香りを嗅いでも、そう言えるのかしらね?」

「何……?」


蒼井が小走り気味に走りながら呼んでくる。

そんな俺達はヤマト最後の休日という事もあってか、少しばかりテンションが高い。

ちょっと変なノリになっている気がするけど、それはご愛嬌って事で。

そして蒼井を追いかけていくと少しずついい香りがしてくる。

鉄板で焼ける、食欲をそそる芳しい香りが。

こ、この香りはもしや……。


「あ、蒼井……まさか、あるのか? あれが!」

「ふふっ……あるよ。」


蒼井が精一杯渋い声であるよと言ってる。

これはあれかな?

あのドラマのマスターの真似かな?

ま、それは置いておいて、この香りは鉄板で焼けるソースの匂いだ。

ソース自体は前に見つけてはいたし、塩味の焼きそばなんかもあったけど、不思議とソースの焼きそばは何故かなかった。

しかし、この香りは間違いなくソースの焼きそばの香りだ。

中華麺自体を見つけられなかったから自分で作る事も出来なかったわけだし。

そんなわけで、この香りは凄い久しぶり。


「おー、本当に焼きそばが売ってる。しかもちゃんとソースの奴。」

「3日前に見つけてね。風見なら絶対来たいだろうなって思っていたのよ。」

「そうなのか。ありがとな。マジで嬉しいわ。」

「そ、そう……?」

「ああ。しかしあれだな。中華麺とかも見つけられたら自作も出来るんだけど……。」

「それも既に入手済みよ。」

「マジかよ。お前今日は無駄に冴えてるじゃないか?」

「無駄には余計よ、全く……。」


おっちゃんに注文して焼きそば入手する。

海鮮焼きそばもかなりそそられたけど、ひとまずは基本的な焼きそばをチョイス。

邪魔にならないように屋台から少し離れた所でいざ実食。

かつお節踊る焼きそばの具はキャベツと何かの肉というオーソドックスにして王道な物。

一口食べれば懐かしさと共に日本の風景を思い出す。

ああ、これぞまさに焼きそばだよ……。


焼きそばを堪能した後は、海鮮焼きそばだ。

さっき食べたばかりだが、それはそれ、これはこれだ。

だって、こっちも美味しそうなんだもの。

今食べる分とは別に保存して後で楽しむ為にとりあえずそれぞれ30食ずつ購入。

30なのは、これならギリギリ買い出しに思えなくもない数字だからだ。

そうじゃなきゃもっと多く買ってる。

それに、買い占めはいくないし。


海鮮焼きそばも食べた後は街中をぶらり、ぶらぶらりと歩きつつ蒼井に焼きそばを発見した際の事を聞いていく。


「ソース自体は南方大陸から輸入されたものなんだけど、それとは別に私達が住んでいる西方大陸からは中華麺が流れてきたんだって。まあ、それをやったのは例のラーメン屋の人なんだけど……で、それを使った料理としてまずは塩で焼いたらしいの。」

「そういえば前に、塩焼きそばパンなんか食べたな。惜しい感じだったから覚えてるよ。それはそういう経緯があったのか。」

「で、この国に来た際にソースを見つけたラーメンの人が2つを組み合わせて焼きそばを……って始めたのがきっかけらしいわ。」

「ほー。という事はさっきの屋台もヨージさんの店なのか。」

「ちょっと違うみたいよ。えーっと、なんだっけ……フラ、フラ……フライチャイニーズ?」

「なんで中国揚げてるんだよ……。」

「ちょっと思い出せないだけじゃない!」

「フランチャイズでしょ。」

「そうそれ!」

「フランチャイズっていうと、大手の店とかがウチの看板と商品使って商売しませんかって感じのやつだっけ?」

「大体はそうらしいわね。なんかテレビで昔見た気がするけど、詳しくは分からないわ。」

「あー、なんか見たことある気がするわ。でもよく覚えてない。」

「かく言う俺もちょっと自信ない……。」

「「「…………。」」」


14と16の時にこの世界に来たもんね。

そりゃその辺の商売の仕組みに詳しくなる前にこっちの世界に来たわけだしよく知らなくても仕方ないよね。

と、自己弁護してみたり。

正直チェーン店と何が違うの? とは少し思ってたりする。


「まあ、とにかく……ヨージさんが関わって完成した品であるって事は分かった。」 「あ、うん。そうね。」

「というかさ、あの人の事をずるいとかなんとか言ってたけど結局自分も異世界無双してんじゃん。いや、俺は無双なんてしてないからあの人だけか。」


ヨージさんの場合は知識チートというか、飯テロ無双かな。

異世界人の胃袋がっつり掴んでますもん。


同郷の人間の意外な活躍を目の当たりにしつつ、まだまだ休みの日は始まったばかりと次なる獲物を求めていく。

さーて、次は何を食べようかな。

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