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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第八章】真・アクリアでの話
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第1345話 存在するはずないじゃないか。的なお話

魔力の流れが良くなったものの、それは時間制限があったようで、時間が経つにつれて徐々に動かしにくくなっていく。

イメージとしてはカレー?

なんかこう、カレーを火にかけていると水分が飛んでいって徐々に重くなるような、そんな感じ。

そうなる度に魔力の循環をして流れを良くしていく。

そうしてまた謎の板に魔力を流していく。

途中で魔力循環を挟んでいるからかこれまで以上に魔力の保ちがいい。

まあ、あの薬を飲んでいないからってのもあるんだろうけど。


「レントさん。そろそろ時間ですよ。」

「もうですか……。」

「はい。外はもう夜でしょうしね。」

「ところで今って何日目ですか?」

「それは外での話ですか?」

「そうです。」

「外は5日目ですね。明日にはミウラに着くでしょう。」

「そうですか……あれ? 5日目? コハルさんと別れた時から5日目?」

「途中で雨が降って移動が遅れましたから。覚えてませんか?」

「ああ、そうだった。なんかもう、昔の事になってて……。」

「こっちでは大分時間が経ってますからね。」


その通りなんだよ。

こっちは向こうの1日が6日になるからね。

そこまでいくと雨が降ったとしても何日も前って事になるし、そもそもほとんどこっちに引きこもってるもんだから雨が降ったという実感すらないのだ。

そりゃあ、忘れもするよね。


「それじゃあ、また後で。」

「はい。」


というわけで夕食を食べる為に外の世界へ。

相変わらず時間調整は完璧なようで丁度夕食が出来上がるタイミングだった。

にしてもあれだね。

魔力を使うだけで運動はせず、寝て起きてご飯を食べるだけの生活してると身体が鈍りそうだ。

魔力を使うとカロリーも消費するとかないのかね?

もしそうなら太る心配もないんだけど。


「調子はどう?」

「ようやく新しい特訓になったよ。といってもまだ槌は振るってないんだけどね。」

「そうなんだ。今度はどんなのをやってるの?」

「謎の板に魔力を均等に流す特訓。」

「謎の板?」

「そう。こんくらいの奴で、魔力の浸透具合によって色が変わるんだよ。」

「へー。面白そうだね。」

「面白くはないんだけどね……なかなか結果が出ないと精神が疲弊していくだけだから。」

「そうなんだ……。」


とはいえ、今回はこれまでよりかは大分マシだけど。

いくらか光明というか兆しは見えたんでまだ楽だ。

結果はまだ全然だけど。

中央まで色はつかないし色の度合いも青系で浸透具合が低いのは一目瞭然だ。

まだまだ先は長い。


「あれ? そういえばレント……髪伸びた?」

「あー、まあ、内部の時間が拡張されてるからな。そりゃ髪も伸びるさ。」

「そっか。それじゃあ切る?」

「おう。いつも通り頼む。」

「任せて。」


髪の毛は大体セフィアかリリンに切ってもらってる。

お店で切ってもらう事も稀にあるけど、基本はセフィア達に任せてる。

そしてセフィア達の髪もそれぞれ切り合いっこをしてたりする。

別にね、お店で切るのもなんの問題もないんだけどさ。

でも、面倒じゃん?

わざわざお店まで行って、順番を待って、髪を洗われて、そこから切られるわけだけど、それだけでも結構な時間が取られるし。


おまけにこっちは冒険者という事もあって一応街を転々とする事もあるわけで、そうなると一々店を探さないといけなくなる。

街行く人に聞いたとしても、腕がいいとは限らないし人としての相性が合うとも限らない。

その点、セフィア達なら相性は抜群で、腕ももうかれこれ数年もやっているから信頼できる。

それに何より……


「痒いところはありませんかー?」

「ありませーん。」


なんて、軽くおふざけをしながら、楽しく出来るのだ。

嫁達との楽しい時間をわざわざ捨てる理由なんて存在するはずないじゃないか。

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