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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第八章】真・アクリアでの話
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第1333話 リリンさんマジ半端ねぇ。的なお話

遅れてすみません。

ほんと、全然手が進まなくて……。

まだ日が高いうちということもあってか、温泉に浸かっているのは俺1人。

そう、1人だけなのだ。

つまりは独り占めしている。

いやー、いいねぇ。

何がというのはうまく言えないけど、なんか、気分がいい。


色々な温泉を試し、暑くなってきたら風呂から少し出て身体を冷まし、冷えたらまた浸かってという事を気付けば2時間過ぎる程にやっていた。

そこまで浸かっていれば当然ふやける。

手足なんかもう凄いしわくちゃだ。

流石に入りすぎたか?

まあ、十分堪能したしそろそろ出るか。

もう結構な時間経ってるわけだし他の客が来てもおかしくない時間になってるし。


風呂上がりでほかほかしながら部屋に戻るとそこには何故か全員集合していた。

え、なんで?

何かあったっけ?


「みんな集まってどうしたんだ?」

「今夜がこの宿に泊まる最後の日だから、最後くらい一緒に夕食を食べようと思ったのよ。」

「あ、そういうこと。」


そういう事らしい。

これまでは基本的にずっと各自の部屋で食べていたからね。

こうして一緒にっていうのは無かったと思う。

ちょっと記憶が曖昧だけど、一月も前に食べた夕食の内容を語れなんて言われても普通は無理。

それと一緒。


夕食までの時間どうしようかという話になり、蒼井が言い出したトランプをするということになった。

トランプをするにも人数が多いので、5人ずつ2グループに分かれて勝負をし、上位2人とシード枠のリリンで決勝を行うって事になった。

ただここで1つ誤算だったのがコハルさんがトランプのゲームをそこまで知らないという事。

花札やカルタはやった事あるけど、トランプはババ抜きくらいしかルールを知らないとか。

それも又聞き程度で実際にはやった事ないという話。

なのでまずはルール説明。

まあ、ババ抜き自体はルールも簡単だしある程度知っていたという事もあり勝負の進行はつつがなく進んでいく。


決勝に行けなかった俺は後ろから勝負の行方を見守っていたんだが、やはりというか案の定というか……。

相変わらずリリンが半端ない。

一応、1回だけだと配られた手札の良し悪しで結果が変わるからと3回勝負にしてはみたものの、結果はいつも通りでしたよ。

そりゃまあ、リリンはシードで予選をやってない分勝負の数が少なく連続で上位に食い込む回数が少なくて済むけど、それにしたって、こうまで勝ち続けられると最早諦めに似た感情を抱いてしまうよ。


優勝はリリンに決まったけど、まだ夕食には時間があるという事で別のゲームをする。

次はど定番の大富豪。

神経衰弱や七並べは一回のゲームにかかる時間が長くなりがちだし、スピードは一対一な分暇な人が多くなるし、ポーカーは説明が面倒。

ダウトや豚のしっぽなんか他にもいくつか知ってるゲームはあるが、まあここは定番でいこうかなと。


さっきのババ抜きと同様に2グループに分かれての勝負でリリンはシード。

ルールは8切りのみありの3回戦勝負。

富豪、貧民間のカードの交換はなし。

大富豪になると勝ち続ける事が多くなって公平性がなくなるからね。

それ以外は基本ルールで行うコハルさんに優しい仕様にしている。

その分手札の運とタイミングを見極める洞察力が重要になるけど。

序盤に強いカードを出し続ければ後半で失速して負けてしまうなんていうのは初心者あるあるだろう。


今回は運良くグループ内2位に入ることが出来てなんとか決勝進出。

残りの決勝メンバーはアカネ、シア、レイダさん、ユキノだ。


そして決勝。

リリンの圧倒的火力の前に初戦はあっさりと負けてしまい、2回戦目はなんとか2番手に入るも3回戦目では再びリリンの豪運高火力砲にあっけなく蹴散らされて見事リリンが二冠を達成した。

ここまでくるともはや笑えてくるね。

なんだって大貧民からの供給も無いのに階段やら革命やら出来るんだよ……。

いや、むしろ無いからこそ出来るのか?

どちらにせよ、リリンさんマジ半端ねぇ。

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