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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第八章】真・アクリアでの話
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第1323話 只人じゃないんで。的なお話

投稿が滞ってしまいすみません。

活動報告の方にも書きましたが、気分転換にノクターンネタを書いてみたら思っていたよりも手が進んで、そっちの方ばかり書いてました。

挨拶回り最後の一軒であるヒサギさんの家までミコに案内してもらう。

ヒサギさんの家があるのは貴族街と呼べそうな、大名の家々が並ぶ地域から外れている。

まあ、そもそも大名じゃないからそこにないのは当たり前だ。

こんな所に一般人が住むには精神的ハードルが高すぎるし。


「着いたぞ。」

「ここがヒサギさんの家か……なんか、普通だな。」

「当たり前であろうが。そもそもどんな家を想像しておったのだ?」

「いや、ヒサギさんってなんか武士って感じあるじゃん? だからこう、家に道場があるみたいなのを想像していた。」

「納得出来てしまうのがなんとも……。」


だよね。


さて、それじゃあ最後の挨拶と行きますか。

普通の家なのでこれまでみたいな門番さんがいるわけじゃないので戸を叩いて中の人に声をかける。


「すみませーん。」


あれ?

なんか、なんの反応もないんだけど?

聞こえなかったのかな?

ならもう少し強く叩こう。


ーーガンガン


「すみませーん! 誰かいませんかー?」


うーん。

やっぱり反応がない。


「留守かな?」

「かもな。最後にもう一度呼びかけて、それで反応が無かったらまたにすれば良かろう?」

「それしかないか。そんな暇があるかは分からないけど。」

「そればっかりは妾にはどうしようもないの。」


というわけでもう一度ガンガンと叩いて、でもやっぱり反応はない。

帰るしかないか。

なんていうか、空振り多いな。


「うるさいんだよ! 集中出来ないだろ!」

「ん? 誰?」

「は? それはこっちのセリフなんですけど。さっきからガンガンガンガンうるさいし、ほんと迷惑なんだけど。」

「えーと、ここにヒサギさんが住んでると思うんだけど……。」

「ヒサギは兄だけど、何? 兄さんに用事? 兄さんは仕事で今居ないから。」

「仕事か。それは盲点だった。」


そりゃもうお祭りムードはとっくの昔に終わってるし仕事してても不思議じゃないよね!

むしろ遊び呆けてる俺の方がおかしい。

いや、仕事させてもらえないだけなんだけどね。


「兄さんに用なら上がっていなよ。どうせすぐ帰ってくるだろうし。あ、お茶とか茶請けは出さないから、兄さんが帰ってきたら頼んでね。じゃ、僕は研究があるんで。」


言うだけ言うと弟さんはさっさと自室と思われる場所に引っ込んでしまった。

上がってと言われてもどこに居ていいのか分からないんだけど。


「どうするのだ?」

「家に上がっていいと家人に許可を貰ったんだから、上がっていいんだろうけど……どこに行けばいいんだ? 変な所に入るわけにもいかないし。」

「まあ、無難に玄関で待つしかないであろうな。」

「それしかないか。でも変だよね?」

「そりゃの。」


応接間の場所がどこか分からず立ち往生する事7分。

弟さんがすぐと言うだけあって10分とかからずにヒサギさんが帰ってきた。

戸を開けて帰って来た瞬間に目が合っう。


「……何をしているのだ?」

「ああ、いや、弟さんに入っていいと言われたんだけど、そこから何も言われなくて困ってたんだ。」

「そうか。それは弟がすまないことをした。弟は後で叱っておくとして、まずは部屋へと案内しよう。こっちだ。」


ヒサギさんに案内されたのは多分ヒサギさんの自室。

応接間じゃないんだな。


「狭い部屋ですまないな。今茶を持ってくるので、それまで寛いでいてくれ。」

「ありがとう。そうさせてもらうよ。」


そういえば何気に初めてかも。

異世界で友人の部屋に招かれるのは。

ミコ?

あれは別枠ですね。

友人ではあるけど只人じゃないんで。

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