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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第三章】 挨拶しないと
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第百二十一話 ひ〜と〜り〜で、お〜留守番。的なお話

セフィアの魔法の練習が終わったし、そろそろ家に帰ろうかね。

そう思ってリリンのひざまくらから起きて立ち上がる。


「レント。足痺れた。」


それって俺のせいか? 俺のせいだね。

というわけでリリンの足の痺れが無くなるまでもう少し待つ事に。


「じゃあ、家に帰ろうか。」


リリンの足の痺れが無くなったので、改めて家に帰ることを伝える。

家に帰るまでの帰り道でこんな話をした。


「そういえば、なんでギルドじゃなくて街の外だったの?」

「ほら、最初に魔法の練習した時も魔法がやり過ぎたじゃん。だから、LVの上がった今ギルドで練習してもしものことがあったらって思ったら、ついね。」

「やり過ぎた?」

「そういえば、その時リリンは居なかったね。レントが初めて魔法の練習をする時に魔杖を使ったんだけどね、魔力を込めすぎちゃって的が爆発しちゃったんだよ。」

「へー。」

「まあ、その時になんか火属性を覚えたんだけどな。」

「! 早過ぎない?」

「そうなのか? でも、遅すぎるのはあれだけど、早い分には問題ないんじゃない?」

「それはそうなんだけどね。」

「加護とスキルの所為?」

「所為って……。でも、多分その通りかな。」


そんなことを話しながら街へと入る。

そして街の中を歩き家に帰るついでに肉屋や八百屋などで食材を買っていく。


「これはかわいいお嬢ちゃんにサービスだ。」


そんなことを言って八百屋がバナナをサービスしてくれた。

あ、まだ叩き売りの時のバナナが残ってるの忘れてた。

バナナの事を思い出させてくれたおっちゃんに感謝だ。


買い物を終えて家に帰る。


「お帰りなさいませ、ご主人様。」


そう言ってレイダさんが出迎えてくれる………庭で箒を木剣に見立てて素振りをしながら。

蜥蜴人族って戦闘民族なのか?

まあ、いいや。

取り敢えず家に入るか。

そろそろ夕飯時だし、新しい食材を出さないとね。


ストレージから食材を出して、竃に着火をした俺は風呂掃除をする。

掃除に使う水は事前に出してもらってる。

湯船をスポンジ代わりのボロ布で擦って汚れを落としていく。

こうなると日本の吹きかけて放置するだけでいいという洗剤は本当に便利なんだと改めて理解させられる。

そうしてゴシゴシしているとアカネがやって来て自分がやると言い出した。

ということはアカネは今日がシフトなのか。

それでレイダさんは箒を素振りしてたのか。

うーん。

今度、木剣も用意しないとな。

俺が使っていたのはアリシアさんお手製の黒鉄の剣かギルドの訓練場備え付けの木剣だったし、この機会に全員分用意しとくか。

そんな事をアカネに手伝ってもらいながら考えた。



風呂掃除も終わり、リビングに戻ると夕食が準備されていた。

というわけで席に着く前に庭へ行き未だに素振りを続けているレイダさんを呼ぶ。

まだやってんのかよ! とツッコミたかったが俺が言えたことではないのでぐっと堪える。


「「「「「「いただきます。」」」」」」


レイダさんを呼んで六人揃って夕食をいただく。

そうして夕食を美味しく食べながら、今日の事を聞いてみる。


「ルリエ。女将さんはなんて?」

「それがですね、お前はもう家庭に入ったんだから家に来なくていいって言うんですよ。でも、それだと寂しいから食いさがったら、好きな時に来ていいって言ってくれたんですよ。」

「つまり、働きたい時に働けばいいってこと?」

「はい。」

「ご主人様!レベル上げはいつでしょうか?」


この人は本当に戦闘民族な気がしてきた。


「えーと、仕事は?」

「明日もアカネの番です。」

「そうなの?」

「そうよ。」

「じゃあ、明日は初心者ダンジョンに行こうか。」

「はい。」

「あの、私も行っていいですか?」

「ルリエも!?なんで!?」

「えっと、何があるか分からないし私もレベルを上げときたいなって思って。」

「そういう事なら……アカネ、家の事頼んだ。」

「えっ!? あの、えーと、その……はい……。」


すまん、アカネ。

暇つぶしできるものは用意しとくから一人で頑張ってくれ。

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