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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第1263話 謙虚に行くよ俺は。的なお話

休憩時間をオーバーしたがなんとか試合開始前には間に合ったみたい。

でも遅れた関係でアナウンスの人の紹介の奴は聞くことができなかった。

ちょっとだけ残念。

舞台に上がっている2人からしてやはり三決が先みたいだ。

まあ、メインイベントである決勝戦を先にやると三決に対する興味が薄れちゃうもんな。

決勝見たし帰ろうってなる人がいるかもしれないし。


『試合、開始ー!!!』


椅子に座る前に試合が始まってしまった。

急いで座ろう。

ついでにテーブルの上に買ってきた物も置いておくが、茶色いなぁ。

彩りが足りない。


身体能力、リーチ共にシジマさんが圧倒的に勝っていてこれはもうシジマさんの勝ちだろうと思っていたが、なかなかどうして。

対戦相手であるシュウスイさんは巧みな技で攻撃を逸らし、いなし、見事に耐えている。

防具を付けているとはいえ、それでも真っ向から素手で剣を弾いているのは凄いの一言に尽きる。

理論上は刃の側面を弾けば斬られること無いだろうけど、それを格上相手に実践出来る人がどれだけいるのかという話なんだが、それをやってるシュウスイさんは本当に凄い。


だけど、悲しい事にどれだけ技量が優れていても身体能力の差という物は技術だけでは埋め切る事が出来ない。

更にシジマさんも剣の扱いが上手いから、着実に追い詰めていっている。

まだなんとか堪えているのはシュウスイさんの技量がシジマさんを上回っているからに他ならないが、ほんのちょっとでも均衡が崩れれば一気に決まってしまうだろう。

そしてそれはそう時間はかからないだろう。


その予想通りに、シュウスイさんが度重なる攻撃を防ぎ損ね、そのままシュウスイさんの負けが決まってしまった。

うーん。

残念。

やっぱり身体能力の差が大きかったな。

そもそも攻撃する事すら出来てなかったし勝ちようはなかったんだけど。


残るは決勝戦のみ。

槍だけでなく格闘戦も出来るガラードさんかシュウスイさんの父親であるシュンテンさんか……目が離せないな。


『お待たせしました! 遂に、決勝戦です! 彼方、ガラード選手! 此方、シュンテン選手! どちらもシード枠からの参戦しており、どちらも無傷! 勝利の栄冠はどちらの頭上に輝くのか目が離せません! ではここで決勝戦を戦うお二人に意気込みを聞いていきましょう。まずはガラード選手、どうですか調子は?』

『問題ないよ。シジマ選手をはじめとした強敵揃いでしたがなんとかここまで来れました。これまでも何度か参加してるんですけど一度も優勝出来てないからね。今年こそは優勝させてもらうつもりだよ。』

『おーっとぉ! ここで優勝宣言だー! 対して春光覇拳流総師範、シュンテン選手はどう答えるかー!?』

『息子が不甲斐ない試合を見せてしまったし、ここで儂が勝たねば由緒正しき春光覇拳の名が落ちるというもの。未来ある若人に譲りたい気持ちもあるが、悪いが今回は儂が勝たせてもらうぞ。ガラード選手はまた次回頑張ってもらうとしようかの。』

『こちらも優勝を譲る気はないとの事! 北方大陸の雄、槍聖ガラードがその槍捌きを持って老練なる拳士を下すのか! はたまた熟練の技が若き英雄を飲み込むのか! これは目が離せません!』


リップサービス、という奴なのだろうか?

いや、どちらも勝つつもりだしリップサービスにはならないか。

俺には無理だが。

日本人だからね。

謙虚に行くよ俺は。


『両者開始位置につきました。それでは武闘大会決勝戦! 試合〜……開始ぃぃぃぃぃぃ!!!』

ちなみにシュウスイさん曰く、俺が弱いのは親父が昔からフラフラとどっか出掛けて道場を俺に押し付けるせいでレベルを上げる機会が無かったからだ! との事。

その話を聞いたシジマさんに同情されてダンジョンの調査に誘われたとかなんとか。

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