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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第1261話 あっという間の出来事だったよ。的なお話

さて、次は準決勝か。

槍聖さんとシジマという人の戦いか。

武器としてはリーチに勝る槍が有利なんだろうけど、シジマさんの武器も中々にリーチがあるし、槍聖さんの槍の長さ次第では五分くらいかも。

2mくらいならそこまで差は無いかもしれない。

シジマさんの剣も刃渡りが1mはあったと思うし。


となると勝敗の分け目はやはり実力かな。

シジマさんが対槍戦闘の経験がある事が前提だけど。

長物を相手にするならある程度経験がないとキツイと思うし、実力を発揮するにも経験は必要だろう。


『それでは、準決勝第一試合を行いたいと思います! 東門より入場するは槍聖の名を冠するガラード選手! 先程の準々決勝では期待の新星ケンタ選手を相手に華麗な槍捌きを持って危なげなくこれを撃破! 無傷で準決勝へと駒を進めました。 対するは我らがヤマトの誇り、猛将シジマ選手! 準々決勝では堅牢な守りのマチルダ選手を翻弄し強者の貫禄を見せつけての余裕の勝利! こちらも無傷での勝利となっており、どのような戦いが繰り広げられるか期待させる一戦となっております!』


言われてみればシジマさん、全くと言っていいほど攻撃を受けてなかったな。

それに槍聖さんも無傷だったのか。

お互い無傷同士、どうなる事やら。

ケンタ君の方は見てないから知らないけど、マチルダさんは防御主体だったから無傷というのもおかしくないからそれを誇っていいのかは分からないが。


『いざ、試合開始ーー!!!』


猛将というだけあって今回もシジマさんは開始と同時に駆け出す。

それに対して槍聖さんはシジマさんの接近を待ち、そしてシジマさんの間合いの少しだけ外から迎撃をする。

どうやらリーチでは槍聖さんの方が僅かばかり勝っているようだ。


シジマさんはギリギリの所で踏みとどまったので槍の一閃は届かない。

そのままお互いに一歩も動かず睨み合いに移行する。

ジリジリと、間合いのギリギリを探り合う2人。

とても緊迫感のある試合展開だけど、一般の人から見たらどう写ってるんだろうな。


動いた!

シジマさんが舞台に剣を叩きつけて舞台を割って礫を撒き散らす。

一瞬驚いた槍聖さんに向かって一気に接近するシジマさんはそのまま上段からの一撃を放つもギリギリの所で槍聖さんの防御が間に合い防いでいた。

槍聖さんはグルンと回りながら剣を受け流し、バランスを崩させた上で石突の部分で攻撃。

シジマさんはそれを手甲にてガード、そして反撃の膝蹴り。

槍聖さんは足で受け止め、逆側から迫ってくる剣での一撃を槍で防ぐ。

お互いに片足立ちの状態で踏ん張りが効かないからなのかすぐにバックステップで距離を取ったかと思えば再度接近、至近距離での攻防を繰り広げる。


最初の睨み合いから一転、激しい攻防に観客の熱気も一気に盛り上がる。

リーチと素早さの差から槍聖さんが押しているように見えるけど、一撃の威力ではシジマさんが勝っているし、まだまだ結果は分からない。


10分くらいだろうか?

その間ずっと近距離からの激しい攻防を繰り広げていたが、ほんのわずかな隙を突いてシジマさんが強烈な一撃をお見舞いし、その衝撃で槍聖さんは槍を手放してしまう。

勝負ありかと思ったが、トドメの一撃をシジマさんの懐に潜り込む事で躱しつつ肘による強烈な一撃を鳩尾へと叩き込む。

防具を着込んでいるので急所であってもそこまで大ダメージとはならなかったものの、衝撃でシジマさんは一瞬息が止まり、そのまま槍聖さんは組み伏せた。

シジマさんは抜け出そうともがくものの抜け出すことは出来ず、戦闘不能として扱われて槍聖さんの勝利となった。


熱い戦いだった!

手に汗握っちゃったもん俺。

おっと、軽食を食べる手が止まってたわ。


次の第二試合は……おじいちゃんの圧勝だった。

アナウンスによれば、どうもこの2人、親子だったようで同門対決。

となればまあ、当然おじいちゃんの方が勝つよね。

技量では間違いなくおじいちゃんの方が上なんだから。

それにレベルに関しても息子さんの方はあまり上げていないのか、動きはBランク下位といった感じだったし、勝てる要素は皆無。

あっという間の出来事だったよ。

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