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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第三章】 挨拶しないと
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第百十一話 君に決まってた。的なお話

ワルターさんの突然の奴隷買わないんですか? 発言。

以前盗賊を刈って…じゃない。狩ってその盗賊を奴隷として買い取って貰ったことがあるから、取り扱っていることは知ってるけど。

でも新居の雑貨に奴隷って含まれるの?


「なんで急に奴隷の事を?」

「いえ、レントさん達は冒険者ですから家の管理をする者がいた方がいいと思いまして。それにこの辺は治安がいい方とはいえ、盗人がいないわけではないのでオススメしたのです。」


うっ!それを言われると。

確かに家にはアカネが週三で家政婦的な事をしてくれる事になっているけど、三日だけだし残りの日はルリエ一人になることもあるわけで。

そう考えたら護衛が出来る者がもう一人くらいいた方がいい気がしてきた。

だってルリエ可愛いし。

将来絶対美人さんになるし。

というわけでルリエ関連の事をセフィア達に話して意見を聞いてみた。


「確かにそうだよね。ルリエちゃんは普通の子だし僕達もランクが上がって遠出することになりそうだから護衛してくれる人がいた方がいいかも。」

「賛成。」


「えっと、じゃあ一応見せてもらえませんか?」

「分かりました。といっても当商会は雑貨がメインですので専門の所よりは少ないですが。それで、何かご希望はありますか? 性別とか、得意な事とか。」

「そうですね〜。じゃあ、女性で戦闘が出来る人で。」

「後、夜伽可で。」

「ちょっ! リリン何言ってんの!? 夜伽とか必要ないですから! 普通に戦闘出来る人でお願いします!」

「分かりました。女性で戦闘が出来て夜伽は要相談ですね。ではこちらについてきてください。」

「ちょっとーー!!」


あんまり話を聞いてくれなかった。

だけどここで突っ立っているわけにもいかなかったから慌てて後を追いかけた。



「それではこちらで休んでいてください。今奴隷を連れてきますので。」


店の奥から地下へと案内された後にワルターさんがそう言うと更に奥に行った。

リリンの発言の関係でどんな人が来るのかソワソワしながら待つこと10分。

漸くワルターさんが戻ってきた。

そしてそのワルターさんの後から八人の女性(少女含む)がやって来た。


上は二十代半ばくらいで下は多分十二、三くらい。

種族は人族が五人、豹耳豹尻尾の人、腕や足首に鱗がありトカゲの尻尾を持つ人、ハーピーみたいな人の八人だ。

ちなみに貫頭衣? みたいなのをみんな着ている。

というか定番の犬耳、猫耳、狐耳とか居ないんですね。


「こちらの八人は全員料理スキルを持っていますので家の仕事も出来ますし、戦闘に関しても魔法や格闘、片手剣などのスキルを持ってますのでご要望にそえるかと。もちろん、皆夜伽可です。」

「だからそれはいいですから! 嫁がいますから! 何故かその嫁が言ったけどそういうのはいいですから。」

「まあ、それはしなければいいだけですので。それよりもどの子がいいのか相談してはどうですか?」

「まあ、そうですね。そうします。」


そういうわけでセフィア達と話し合う。

俺としてはトカゲっぽい人が良いかなと思っている。

なんか強そうだし。

セフィアは豹耳の人で、リリンはハーピーみたいな人でお使いに便利だと言っていた。……護衛は?

ルリエもトカゲの人がカッコよくて強そうだと言っている。

2:1:1でトカゲさんになった。

とは言え一緒にいて苦じゃない人じゃないと上手くいかないと思うので軽く話してみたい。

なので4対1で話してみる。


「えっと、名前と年齢、それとレベルとスキルを教えてくれないかな?」

「私の名前はレイダと言います。歳は17でレベルは16です。スキルは矛に槍に片手剣に盾、料理、暗視、裁縫があります。」

「特技は何かあるかな?」

「その、ぬいぐるみを作るのが得意、です。」


赤くなってもじもじしながら答える。

それを見て俺は咄嗟に採用と言いそうになるが、すんでのところでなんとか堪えた。

……意外と破壊力あるな。


「この人とHできる?」

「お望みとあらば。」

「ちょっとリリン!だからいいって言ってんじゃん。」

「採用。」

「無視!?」


その後俺がリリンに文句を言ったり、考えを改めるように説得している間にもセフィアとルリエが話していたようで、リリンの説得を諦めた頃にはレイダさんを購入する事が決まっていた。


……俺の意見は?



その後はそのまま契約に入る。

奴隷の首輪に血を垂らして奴隷の主となると宣言し、それに同意をもらう事で契約となるらしい。

複数人が主になる事は出来ないみたいで代表して俺が主になる事になった。


というか最近金遣いが荒い気がする。

また頑張って稼がないとな〜。

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