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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第1197話 冷やしたのが結構美味しかったりする。的なお話

「劇すごかったねー。」

「だなぁ。ヤマト独自の舞台とは言ってたけど、それを活かした魅せ方をしていたし、話自体も面白かった。なあユキノ。この話ってヤマトの史実を元にしてたりするのか?」

「ああ、大昔に鬼人族の男が鬼人王を名乗り国取りをしようとしていたって話があって、それを元にした話だそうだ。」

「じゃあ、王子と鬼姫さんはあの後どうなったの? やっぱり結婚した?」

「結婚したって話が主流だが、王子は王子で女性にモテるからな。相棒として、友人として生涯を終えたって話もあるからその辺は分からないな。」

「そっかぁ……個人的には、結婚してて欲しいな。」


なんだろうなぁ。

なんていうか、ラブロマンス的な要素は女性人気を獲得しようとしてるんじゃないかって思えてしまうのは俺の心が汚れてるからなのかな?

日本だと9時10時にやるドラマは大体恋愛要素が絡んでたから物語をそういう風に見てしまうな。


「ちなみに鬼姫には続編があって、あの世から蘇った鬼人王が亡者と共に王子と鬼姫に復讐しようとし、それを迎え撃つと言う話があるぞ。」

「え、そうなの!?」

「うわ、続編とか絶対見たい奴じゃないか! くっそぉ〜明日から予定が入ってなきゃ絶対見にいくのになぁ……。」

「いや、続編をすぐにやるとは限らないだろう……衣装や舞台、稽古に当てる時間、告知をしないといけないし劇場との契約なんかもあるだろうし。」

「あ、そうか。でも、封竜祭が終わるまでは時間取れないし、その間にやる可能性も十分にありそう……。」

「その辺は、天に祈るしかないだろうな。」


だよねぇ。

はぁ……マジで祈るしかないか。

神様お願いします!


『いくら神でも流石にそれは出来ませんよ……。』


あ、神様(アリシアさん)から反応があった。

でもやっぱり神様でも無理か。

洗脳とか思考誘導とかをすれば出来なくもないだろうけど、劇を見せたいが為にそれをするのは流石に問題があるよな。


「劇見たら結構いい時間だし、お昼を食べに行くか。」

「え、あ、もうそんな時間なんだ。」

「劇が思ったよりも長かったからな。途中で休憩時間もあったし。」


そんなわけでお昼ご飯です。

エビを焼くいい香りのしたお店で、名前は黒船。

異人さんがやってそうな名前ですね。

店主はペリーですか?


メニューは海鮮料理メインでその中でも特に多いのがエビ。

俺もエビの香りで選んだわけだし、メニューはもちろんエビ料理をチョイスする。

焼き、揚げ、蒸し、刺身に茹でといろんな調理法でエビを楽しもうってコンセプトであろう、その名もズバリ、エビ尽くし!

まんまだね。

でもこういうのは分かりやすさが大事。

写真が無いから名前と説明書きだけで判別しないといけないから、分かりやすさは選ばれやすさに直結する。


全員の料理が揃ったところでいただきます。

うっま!

ぷりっぷりの身で噛めば噛むほど旨味が溢れてくる。


「そういえばリリンはエビが好きだったよな?」

「ん。大好き。」

「でもグラキアリスではエビはゲテモノ扱いだったと思うんだけど、どうして好きになったんだ?」

「家では川エビが普通に出てた。それで好きになった。」

「そうなの? でも、地域によっては変わったりもするからそういう事もあるのかな……?」

「父さん達、駆け落ちだって。多分それが理由。」

「ああ、なるほど。元々エビを食べるのに忌避感のないところで育った両親だから普通に食べてて、リリンもそれを食べたから好物になったってことか。」

「ん。」


あるよね、そういう事。

家庭ルールというか、味噌汁の具材とか、調理の味付けとかそういうのって母親の出身地とかが結構影響されてるんだよね。

それを食べて育つから子供も大体それを好むようになる。

分かりやすいのだと味噌汁の赤味噌と白味噌とかだな。

ちなみに俺はどっちも好き。

白はあったかいのが好みで、赤の味噌汁は冷やしたのが結構美味しかったりする。

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