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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第1166話 これ食べて午後はキッチリ決めてやるさ。的なお話

ここ数日スマホの調子がおかしく、頻繁に落ち、昨日も書いてる途中で休憩のために置いておいたら落ちてました。

なのでバッテリーリフレッシュなるものをやってみたのですが思ったよりも時間がかかり投稿が遅れました。

今後しばらくは落ちないでくれると嬉しいなぁ……。

試験官さんや指導役の人達の前に立ち、一呼吸。


「では、始め!」


1つ1つの動作を丁寧に、そしてキレ良く見栄えがいいように心掛けていく。

しかし、やはり1人で練習しているのとは勝手が違い今回は竜役の人と相対している。

後ろにはその内キリハさんが参戦してくるだろう。

それだけで動き方にも変化が出てくる。


特に顕著なのは鍔迫り合い。

これまではそう見えるようにやって来たが、実際にやるとなるとその力加減が非常に難しい。

自慢になってしまうが、俺はステータスが高い。

相手にもよるがCランクの魔物を瞬殺出来る程度には強い。

そんな俺が鍔迫り合いをするのだ。

やり過ぎると圧倒してしまう。

かといって力を抜きすぎると今度はこっちが押し込まれてしまう。


あらゆる行動に気を使い、見栄え良く、そしてやり過ぎないように細心の注意を払い演じていき、ついに演舞は後半戦。

キリハさんの詠唱……いや、祝詞か?

歌うような声を背中越しに聞き、果敢に攻めてくるヒサギさんを押しとどめる。


そして歌が鳴り止んだ所で一転、攻勢に出る。

キリハさんにぶつからないように注意し、駆けていく。

方向転換の時は特に注意が必要で、ここで気を抜けば速過ぎたり遅過ぎたりしてしまう。

試験管に見られてると思うと緊張して力加減を間違えそうになる。

それでもなんとか目立ったミスをする事なく通し稽古を終える事が出来た。


「ふぅ〜……。」


精神的に疲れた。

肉体的には5分かそこらな上に加減して動いていたから全然疲れてないけど、やっぱり神経使うから精神的に疲れる。


試験官さん達の前から下り次の人に場所を明け渡す。

そうして次々と交代していき全員終わった所でお昼休憩になった。

午後からは今度は逆の順番からもう1度通し稽古をやって、それで三次試験の全日程が終了なんだとか。

その後、これまでの練習態度や今日の成果、キリハさんとヒサギさんにとってやり易い相手かどうかなんかを確認したりして最終的な判断を下すそうで、その結果は3日後に各宿に使者を送りそこで発表となるそうだ。


午後の通し稽古もあるししっかりとお昼は食べておかないとな。

いつものように庭に出ていつもの場所へ行くと既に紅白巫女はベンチに座っていた。

昨日あんな感じだったからなんだか気後れしてしまうな。


「ん? 来たか。そんな所に突っ立っとらんと、はようこっち来んかい。」


向こうはあまり気にしてないようだが、こっちは逃げるようにして立ち去ったから正直気まずい。

今日は別の場所で食べようか少し悩んだほどだ。

だが、こうして誘われてしまった以上は行かないわけにもいくまいて。

あの紅白巫女は多分かなり高位の存在で、一等大名の娘とかもしかしたら当主本人の可能性もある。

そんな人の誘いは断れないよ。

まあ、対応は変えないけど。

少なくとも本人が自分の名前とか身分を明かさない限りは口調はともかく対応の仕方は多少無礼と思われるようなものから変えるつもりはない。

身分を明かさない以上はそれでとやかく言うつもりはないって事だと思うし。

それに今更だしね。


「今日で最終日だが、調子はどうじゃ?」

「あー、ボチボチですね。」

「そうか。ならば、午後でいい所を見せられるようにたんと食べておかねばな。」

「……そうですね。」


特に変な所は無いし本当に冗談だったようだな。

ホッとした。

安心した所でベンチのいつもの場所に座り弁当を取り出す。

そしていつものように競い合うようにして弁当へと箸を伸ばしていく。

今日は最終日という事でみんなで作ってくれたそうだ。

しかも中身は俺の好物ばかり。

こんな弁当見せられたらそりゃあやる気の100や200出るというもの。

これ食べて午後はキッチリ決めてやるさ。

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