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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第1155話 帰ったらマジで自主練しないとな。的なお話

何人か打撲やら骨折やらをしていたらしいけど、その人達にはポーションが支給されまた練習で怪我をするというループをしていた。

撤退は許されないってやつですかね?

俺は怪我をしなくてよかった。


「では次の動きだ。よく見ているように。」


くるくるとコマのように回りながら進んでいき、途中で剣を思いっきり振り切りそのままの姿勢で一旦静止、その後反転しての残心。

見た目派手だけど、これも大変そうだなぁ……。

ゲームとかでは割と見る気がするけど、実際にやる場合あれってどうやって動いているのやらって思っていたけど、片足毎に半回転して、逆の足でまた半回転で一周、それを繰り返しやって進むみたい。

そして重要なのが足捌きで、バタバタとしていなくて次の一歩までの動きが淀みなくスムーズ。

ここでもたつくと回っているように見えなくてすごい不格好になるだろう。


早速実践。

まずは足捌きを練習する為にゆっくりと一歩一歩確実に。

って、うわっ!

剣の遠心力強っ!

やっぱりフィギュアスケートとかで聞く、状態を直前まで保持して一気に回転というのをやったのは間違いだったか。

剣のせいでバランスを崩す崩す。

回転の動きは一定で。

見栄えよりも安定性を。

動き自体を早くすれば見栄えも良くなるはず……きっと。


くるくる、くるくると回る。

回数を重ねたことで次第に動きに慣れてきて、より速く回ることが出来るようになってきた。

こうなると自然と目が回ってくる……。

うぇっぷ……。

気持ち悪い……。


その場にばたりと倒れて少し休憩。

あ〜世界が回る〜。

そういえば、フィギュアスケーターの人達がしてるのは体じゃなくて頭だけその場に留めるんだったっけ?

そりゃ上手くいかないよ……。

視点を一点に留める事で回りにくくするとかなんとか……この気持ち悪さが治ったら後で試してみよう……。


くるくると回った事で気持ち悪くなるというのは想定内なのか指導役の人は何も言わずにそのまま寝かせておいてくれてる。

なので今の内に周りの様子を伺おうかな。

誰か参考になりそうな人がいるかもしれないし。


右を見れば転んでる人や俺と同じように寝転んでいる人。

左を見れば座り込んでいる人や蹲っている人……みんな大体ダウンしてるや。

まだやってる人もいるけどフラフラしてるしダウン目前かな。

あー、このまま寝てしまいたい。

しかし、ここで寝たら多分稽古終了まで自力では起きれないと思うし、気合を入れて頑張るしかない。

気持ち悪さも治ったし、頑張ろう。


「よしっ!」


気合を入れ直して練習再開。

視点は極力前方に向けて、一歩一歩しっかりと、そしてこのタイミングで渾身の一撃。

全力で振り切り、反転しての残心。


「ふぅ……。」


初めてちゃんと出来た。

後はもっと詰めて8割9割くらいの頻度で成功出来る様にするだけだ。


「では、次の動きに行くぞ。時間もあまり残っていないのでサクサクと進めていくぞ。まだ出来ていない者は終わった後に各自で練習するように。」


そう思っていたんだけど、そうは問屋が下さなかった。

まあ、気持ち悪さが治るまでずっと寝ていたから仕方ないか。

感覚を忘れないように後で自主練しておかないとな。


確かここからの動作は攻撃よりも防御と回避の回数が増えてきて、最後には吹っ飛ばされて転がるんだったよな?

これまた怪我をしそうな……。

まあ、しっかりと受け身を取りさえすれば問題ないか。


防御と回避はさっきまでのくるくると回るのと比べてかなり地味だが、その分簡単で、指導員の宣言通りサクサクと進んでいって、最後の動きである吹き飛ばされて転がされる動きになる。

こちらは自ら後ろに飛び、そのままの勢いで転がり、すぐに立ち上がってキッと睨みつける。

そこまでやった所で今日の稽古は終了となった。

かなりギリギリだったな。

やっぱり酔っていたのが痛い。

こりゃ帰ったらマジで自主練しないとな。

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