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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第1141話 まだ青い顔してるんで。的なお話

少し短めです。

目が覚めた時には既に夕食の準備が出来ていた。

しかし、夕食の時間まで寝ていたというのに不思議と体のだるさは抜けていない。

そんな疲れるような事してなかったと思うんだけどなぁ……。

やっぱり強敵を相手にして精神的に疲れていたのかもしれない。


あー、そういえば服とか着替えずに布団引っ張り出してダイブしてしまってたな。

もう休みたい一心だったけど、布団汚れたかも。

それに風呂もまだだ。

本当にぐだぐだだな。

布団、後で取り替えてもらえるかな?


気だるい体を動かして夕食を食べていると突然部屋に蒼井が駆け込んできた。

なんだ?


「コハルが吐いた!」

「はいー!?」

「だだだ、大丈夫なの!?」

「どういう事?」

「何かあったんですか!?」

「分かんないわよ! 普通に食事をしてたら突然吐いたのよ!」

「とにかくそっちの部屋に向かうぞ。」


部屋に向かうと仲居さんが吐瀉物の片付けなんかをしていて、その吐いた本人であるコハルさんは真っ青な顔をして床に手をついていた。

見るからに顔色悪いし……もしかして、毒の影響か?

だけど、解毒ポーションは飲ませたはずだよな?


「アカネ。ちゃんと飲ませたんだよな?」

「もちろんよ。」

「なら、ポーションが完全には効かない程に強力だったか、あるいは専用の解毒ポーションじゃないと回復しないタイプだったか、か。」

「その可能性は高いわね。」

「ひょっとして、俺のこの気だるさも毒の影響か?」

「え、レントも?」

「みんなもか?」


みんなに確認を取っていくが、程度に差はあれどみんな体調は良くないらしい。

それでなんで言わなかったんだと、自分を棚に上げて聞いてみたが、俺と同様なんらかの原因で疲れたのだと思ったのだそうな。

それじゃあ何も言えねぇ。

俺もそう自己判断したから。

というか、ステータス見れば1発で分かんのになんで見なかったんだよ俺……。

毎日眺めるようなナルシストな趣味じゃないのが仇となったか。


ステータスにはきっちりと遅効性毒(牛鬼)と書かれていた。

うん、俺もしっかり毒状態だ。

歩いてもダメージを負わなかったから気付かなかったっていうネタに走るべきか?


このまま何にも胃に入れないのは良くないだろうし……とりあえず果物とか擦ったドリンクでも作って飲ませるか。

血を吐いて体力とかも消耗しているだろうし。


飲みやすさも考えて牛乳とかも少し入れてみたが……これフルーツ牛乳だな。

まいいや。

これを飲ませたら後は体をみんなに拭かせて寝かせる。

男の俺がやるわけにもいかないしね。


「それでどうする?」


部屋に戻ってすぐにセフィアがそう聞いてくる。


「とりあえず今はみんな安静にして休む。で、明日朝イチでギルドに向かって事情を説明して対処法なんかを聞いてくるよ。俺はまだ体がだるいだけだからそこまで深刻じゃないだろう。みんなには症状が軽い人が症状の重い人の看病をしてもらう。」

「分かった。」


さっさと寝て、翌朝目が覚める。


朝食を軽めに済ませて朝イチでギルドに向かって受付さんに説明すると奥の部屋に引っ張られそうになる。

詳しい事情が聞きたいのは分かるけど、牛鬼の毒について教えてくれませんかね?

コハルさん、まだ青い顔してるんで。

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