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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第1140話 今はとにかく休みたい。的なお話

コハルさんを連れて行ったのをシアからアカネに変更しました。

というか昨日の時点で気付けよ俺……矛盾してるってさ。

やったか? と、フラグは立てない。

多分俺が言ったところで変わらないだろうとは思うけど、まあ注意するに越したことはないから。


光はすぐに収まり、牛鬼の様子を伺うが動く気配はない。

念の為しばらく様子を観察し、気配察知持ちの3人にも確認を取ってからようやく死んだ事を理解する。


なんとか、一撃で済んだか。

毒はもう垂れ流してはいないみたいだけど放置するのもどうかと思うので死体を回収する為に接近していく。

牛鬼は、牛の頭に蜘蛛の胴体というザ・牛鬼という見た目をしている。

色は赤い体に所々紫の部分がある感じか……しかし、なんで異世界なのにここまで定番の姿をしているんだろうな?

しかも妖怪じゃなくて魔物だし。

まあ、魔物も妖怪も似たようなもんだけど。


シアと蒼井の攻撃は見事貫通しており、顔面を中心としたX字のようにした軌道を描いていたようだな。

どちらも顔を狙ったから顔の造形がいまいち分からないけど、ツノとかその辺は残っているので牛っぽさは残ってるな。

とりあえずこいつはもうストレージにしまった方がいいだろう。


「そういえば、体蜘蛛なのに大丈夫なの?」

「は? 何が?」

「何がって、そんなのく…もがっ!」

「何でもないぞ。気にするな。」

「逆に気になるんだが……。」


なんかよく分からないが、蒼井が変な事を言いそれをユキノがインターセプトしたようだ。


「変…………暴そ…………るだ……が!」

「……に、………おい………良……………。」


離れて小声で話されてはとてもじゃないが聞き取れない。

ま、気にするだけ無駄か。

あの調子じゃ聞いた所で教えてくれなさそうだしな。


「って、おい、蒼井! 手拭い赤くなってるぞ!」

「え……?」


まだ症状は軽いみたいだけど、少しずつ赤い染みが広がっていく。

血を吐いたわけじゃないが、どっかから漏れてる感じだ。

即座に駆け寄り、手拭いを剥ぎ取って急いで解毒ポーションを飲ませる。

くっそ!

こんな事になるとは思ってなかったから少ししか用意してねーぞ。

手元にあるのは残り6本。

みんなも症状が出るかもしれないし、俺だってどうなるか分からない。


「急いで安全なところまで退避するぞ!」

「ちょっ! 自分で走れるわよ!」

「そんな事させられるわけないだろ!」


走らせるわけにもいかないので蒼井をそのまま抱き抱えて街道まで向かう。

途中で何人かが体調不良を訴え始めたが、なんとか危険区域を脱出。

肩を貸し合い満身創痍といった感じの状態で馬車のある場所まで戻っていく。


「みんな、急いで解毒ポーションを飲んでくれ!」


とりあえず手持ちの解毒ポーション全部放出。

シアとリリンのアイテムバッグに入れていた分も出して症状が出ている人もそうでない人も全員が飲む。

当然俺も。


ポーションを飲んでようやっと落ち着くことが出来たが、流石にこの後再び探索というわけにもいかず、今日はこれでおしまいという事になった。

なったが、もうお昼ご飯の時間という事なのでここで食べてから宿に帰るか。

血を吐いた人もいるし何人かまだ気分が悪いと言ってるし胃に優しい物がいいかな。

となるとお粥とかだけど、作り方分かんない。


作り方分からないからと試行錯誤した結果、準備を始めてから食べられるようになるまでに1時間経っていて、こんな事なら雑炊辺りにでもしておいた方が良かったような気がする。

あーもう、本当グダグダ。

ここで食べずに街に戻ってからにすれば良かったよ……。


そして宿に戻ったわけだが、俺も地味に毒の影響があったみたいで宿に着いてすぐに布団にダイブしてしまった。

あー、なんかだるい。

もういいや。

夕食まで寝よう。

今はとにかく休みたい。

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