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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第1125話 イラッと来なかったのは。的なお話

昨日はすみません。

頭が痛いし睡魔は強いしで頭が働かず書けませんでした。

「ここだ。ここが私のおすすめ、創作料理屋の明星だ。」

「チャ◯メラ?」

「は?」

「いや、なんでもない……。」


明星なんて言われちゃっから、つい頭に浮かんでしまった……。

明星なんて言われたらイメージしてしまってもおかしくないよね?

だってCMとかよく流れてたし。


「いらっしゃいませ〜。」


お店の中はそこまで広くはないが、客の入りはそれなりといった感じ。

客層はごく普通のおじさんが多いけど、何人か普通ではない……ちょっと気品があるというか、富裕層っぽい人達も居たりするので、案外知る人ぞ知る名店とか、秘密の隠れ家とかそういう感じの店なのかもしれないな。

なんでユキノは知って……って、そういえばユキノも富裕層だったな、一応。

普段から一緒にいるせいでそういう風に思えなかったわ。


「ここの店主は昔世界中を旅していたそうでな、そこで知った食材や調理法、調味料などをヤマト料理に取り入れた創作料理を提供しているのだ。」

「へー。面白そうだね。」

「だろう? だが、面白いだけではなく、味も勿論いいぞ。」


席に案内してもらい、メニューを眺める。

ヤマト料理は和食によく似た料理で和食にあるメニューも数多くあるが、ヤマト独自の料理も数多くある。

文化形態が日本と似てるから、探してみれば日本にも似た料理があるかもしれないが。


「メニューだけじゃ、よく分からないのも結構あるな……。」


この寄せ揚げってのは多分かき揚げなんだろうけど、材料がマグロなのがなぁ……エビとかイカとかならよく聞くけど、マグロは天ぷらに合うのか?

それにこの〆煮ってのはなんだ?

〆……生きたまま煮るとかか?

いやいや、流石にそれはないよな。

よし、この南大陸風〆煮膳というのにしよう。


みんなもそれぞれ料理を注文し、全て揃った所でいただきます。

ちゃんと下拵えされているし、〆煮というのはどうやら活け〆した魚介類の煮物のようだ。

味は醤油ベースだけど香辛料が多く使われていて香り豊かでピリ辛。

なので汗が噴き出てくるけど、とても美味しくて箸が止まらず、あっという間に完食してしまった。


「あー、暑い!」

「そんなに辛かったの?」

「確かに辛かったけど、それ以上に旨味が凄くてな、一気に食べちゃったんだよ。だからもう暑くて暑くて……。」


みんなが食べ終わるのを待っている間にストレージから手拭いを取り出して拭いていく。

あー、あっつー。


お店を出て少し離れた所で次にどこに行くかを話していく。

取り敢えず俺とアカネの行きたい所はもう済んだので他のみんなの意見を優先していく。


「へい、かーのじょ。俺達とご飯食べに行かない? 奢るよ?」


なんかナンパが出てきた。


「さっき食べたばっかりなんだけど……。」

「え、そうなの? えっと……じゃあお茶! お茶しない? あっちにアクリア風の喫茶店があるんだ!」

「僕達西方大陸の方からアクリア通って来たんだけど。」

「……ちょ、ちょっと待って!」


そう言うとナンパ3人組は少し離れて相談を始めた。

というか、俺は眼中に無しか?


「このバカ! どう見てもこの国の人じゃないだろ!」

「だけど西方大陸からだとは思わないじゃないか!」

「ってかどうするんだよ! このままじゃ封竜祭までに彼女出来ないぞ! また男3人で寂しく見て回る事になるぞ!」


まるでクリスマス前の日本みたいだな。

というか、なんでそこで外国の人間を選ぶのかな?

普通同じ国の人じゃないか?

その後ぼそぼそと何事か相談をし、話が纏まったからなのかこちらにまたやってきた。


「じゃ、じゃあ、案内します! この国の! この街の!」

「それならこの私、ユキノ・キサラギがするから必要ないぞ。」

「き、キサラギ!? キサラギって、あのキサラギか……じゃない。キサラギですか?」

「他にあるか?」

「い、いえ! す、すみませんでした!」


ユキノがキサラギ家の人間だと知ると雲の子を散らすかのように走り去っていってしまった。

というか、初めてじゃないかな?

ナンパなのにイラッと来なかったのは。

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