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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第1105話 というわけでまずは腹ごしらえです。的なお話

朝食もまた部屋で取る。

朝食のメニューはまさしく旅館の朝食といった感じで、定番メニューでありながら色々なところに趣向が凝らしてあり、どれも新鮮な感じで美味しい。

ちなみに今日は納豆かけご飯。

TKGも捨てがたかったが、納豆な気分だった。


朝食を終えて移動を再開する。

今日で護衛依頼も終わりかと思うと……思うと……感慨深くないなぁ。

どちらかというと開放感があるかもしれない。

やっぱりいつも以上に周囲を警戒しないといけないというのは精神的に来てるのかもしれない。

それが無くなるのだから開放感を感じるのもしょうがないのかもな。


道中、特に何事もなく平穏に進んでいく。

長閑だなぁ……。

結構拓けた場所で魔物や盗賊が隠れられる場所も限られるし、こりゃ今日は何もなさそうだな。

まあ、流石に京付近まで鬱蒼とした森が繁っているっていうのはありえないか。

家とか建てるのに木材が必要だし、安全面でも伐採した方が魔物や盗賊が隠れにくいから安心できるし。

ちょっと自然環境の変化とかが気になるけど。

周辺の生態系変わってそうだが、この感じだと多分かなり昔だし今が安定してるのなら問題は無いのかもな。


ーーポツ


ん?

なんだ?


ーーポツポツ


雨!?


「雨降ってきた!」

「え、どうするの!?」

「京まで後どのくらい?」

「まだあるぞ!」

「この辺にどっか雨宿りできるところはない!?」

「少なくとも見当たらない! セフィア、土魔法でシェルター作れるか?」

「多分大丈夫!」

「なら、街道から少し離れたところに向かってくれ!」

「分かりました!」


街道から外れた所にセフィアの土魔法によってシェルターが作られ、そしてなんとか本降りになる前には雨宿りする事が出来たんだけど……これ、シェルターっていうか、小屋じゃない?

いやまあ、馬入れられるサイズにしないといけなかったから自然とそうなってしまってもおかしくはないんだけど……。


「結構降ってるな……これ、今日中に京に着けるかな?」

「んー、1、2時間くらいならアルバとマロンの脚なら後れを取り戻せるだろうけど、それまでに止んでくれるかな?」

「難しいだろうなぁ……。」

「だよねぇ……。」

「ねぇ、ここ明るく出来ないの?」

「今のままだと火を起こしても煙が充満してしまうので。」


こういう時のために明かりの魔道具とか用意しておけばよかったんだけど、基本松明とか焚火でなんとかなってたからなぁ……今後こういう時のために買うべきかな?

あ、そういえばあれがあった。


「それは?」

「前にちょっと魔道具について教わった時に、作ったんですよ。ちょっと待って下さいね。」


前にカンナさんに魔道具作りを習った際に作ったライトロッド。

簡単に言えば魔道具の懐中電灯なんだけど、この先の所を回せば拡散する。

で、後はこれを高い所に下向きに設置すれば……ちょっと俺だけだと厳しいか。


「セフィア、ちょっと手伝って。」

「うん、いいよ。」

「よっと。」


セフィアを肩車して設置してもらう。

ついでに壁の方を少し加工してもらって固定してもらう。


「し、自然と肩車をするのね……。」

「? 何か変ですか?」


スズランさんが何か言ってるけど、ちょっと意味が分からない。

夫婦なんだしこれくらい普通なのでは?

結局雨は日が暮れるまで降り続いていたので、今日はここで野営となった。

正直護衛をしながらの野営というのは経験皆無なので不安だが、やるしかないだろう。

幸いここら辺は隠れられる場所なんてないし、普段通りに野営をすれば問題はないはずだ。

そう、普段通りに……。

というわけでまずは腹ごしらえです。

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