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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第1101話 だって俺男だもの。的なお話

宿の景観は風月庵にどことなく似ている。

だけど、雪の宿というだけあって白を基調としている。


「いらっしゃいませ。何名様でしょうか?」

「12人です。なので4人部屋を3部屋用意出来ますか?」

「今確認するので少々お待ちを。」


台帳か、あるいは番頭さんか……まあ、その辺で部屋の確認をしに行ったんだろう。

そして確認し終わったようで受付の人が戻ってきた。


「丁度3部屋空いてましたが、1部屋少し距離が離れていますがそれでもよろしいでしょうか?」

「構いません。」

「では一部屋1万リムとなります。」


4人部屋で1万リムという事は1人2500リムか……計算しやすくて良かった。

しかし、この調子だとヤスカネさんから貰った経費がかなり余るような気がするんだけど、本当に残りを貰ってもいいんだろうか?

それとも、辺境伯相当の家の娘を護衛するのだからこれくらいは当然なんだろうか?

こういう時アデルに聞ければいいんだけどなぁ……アデルなら相場とかも分かってるだろうし。


部屋に案内してもらったけど、確かにこれは1部屋だけ離れている。

護衛という立場上、護衛対象を離れた部屋にするというのはまずいのでスズランさんは隣り合ってる部屋のどちらかに。

いざという時にすぐ駆け付けられる隣の部屋には同性のみにした方がいいだろう。

着替え中だったりする時に俺が駆け込むのもどうかと思う。

緊急事態ならそんな事も言ってられないだろうけど、だからといってすぐ隣というのもな。

幸いウチは人数が多めだから、隣は女性のみで構成出来るので俺が離れてても問題はない。

同じ部屋にも何人か泊まるしな。


その辺も踏まえて部屋割りを考えると……離れた部屋に俺、セフィア、ルリエ、蒼井。

スズランさんと同じ部屋にアカネとユキノ。

後コハルさんも。

この人選は馬車の時同様、貴族の娘、大名の娘だから接し方が分かるだろうという考えのもと。

コハルさんもお世話係として側に置いてもらう。

それに、多分ないとは思うけどいざという時には一緒にいてくれた方が守りやすいしな。

で、隣の部屋にリリン、シア、ルナ、レイダさん。

リリンは気配察知のレベルや精度が1番高いので隣の部屋に居てもらう。

蒼井には悪いけど仕事優先で俺と同じ部屋にしてもらおう。

こっちにも気配察知持ちが1人は欲しいのでね。


そう、説明するが、まあ反対されるだろうな。

と、思っていたが……意外な事に反対されずにすんなりそれで決まった。


「意外だな。てっきりなんで同じ部屋で寝ないといけないのよ! とかいって反対されるかと思ってたんだけど。」

「別に部屋で何かするわけじゃないんでしょ?」

「当たり前だ。仕事受けてるんだぞ? 仕事受けてるのにそんな事出来るならそいつはただの馬鹿かアホだろ。」

「なら構わないわよ。それに、そんなの今更でしょ。子供の頃一緒に寝泊まりしたし、野営の際はすぐ側で寝てたじゃない。」

「野営の時はテントは別なんだけどな……。だけどまあ、そう言ってもらえると助かるよ。」

「理由も納得出来るしね。気配察知はスキル保持者を中心にしてるから近くにいる方が漏れなく察知出来るからね。護衛対象を最優先するのは当然で、1番精度の高いリリンを側に配置するのは理に適ってる。」


すげぇ……蒼井がすらすらと理論的な事言ってる。

少々アホな所はあるけどこいつは馬鹿じゃないからな。

まあ、普段からこうだと助かるんだけど。


何はともあれ、こうして部屋割りが済んだわけだけど、寝る時じゃないのにわざわざ別の部屋にいる意味もないので部屋の位置と中を確認したらすぐにみんなの元へ向かうとしよう。

部屋に着いたらコミュニケーションがてら京について聞こうかな。


「お食事の前にお風呂に入ってはいかがですか?」

「あ、はい。そうします。」


仲居さんに勧められたのにで先にお風呂に入ろう。

護衛はみんなに任せる。

だって俺男だもの。

女湯には入れない。

お風呂は温泉ではなかったけど、気持ちよかったです。

入らないという選択肢もなくはないですが、それはそれで不自然ですし、暗殺者に狙われているわけではないので自然な行動を取ったという形です。

いかにも護衛してますって行動だと良からぬ連中を集めたりしかねませんし。

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