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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第1087話 考えるだけでも恐ろしい。的なお話

セフィアの後方に二本の岩で出来た巨大な腕が浮遊している。

セフィアが拳を握りその場でアッパーカットの要領で腕を振り上げると、それに連動して右側の岩の腕が鵺に向かってかっ飛んでいく。

ご丁寧に拳を握っていたりする。

そういう系ね。

良かった……人の腕とか食ったりはしないし、セフィアの腕がアレになるわけでも無くて本当に良かった。


飛んで行った右腕だが、これはやばいと思ったのか鵺が被弾無視して回避をしたので残念ながら当たらなかった。

だが、まだ右腕だけだ。

当然左腕もある。

セフィアは左腕を振り上げ、そして右に払うように振る。

それに合わせて岩の方も飛び上がり、そして叩くように動く。

これも躱された!?


「そこっ!」


しかし、それもまた織り込み済みのようでセフィアは振り上げたままだった右腕を打ち付けるように振り下ろし、そして岩の右腕が飛んでいた鵺を叩き落とす。


「ナイス!」


叩き落とされた鵺だが、虎の手足を持っているからなのか、器用に体を捻りそのまま地面に足で着地する。

猫かよ。

猿顔のくせに。


「セフィアはそのままこいつが飛ばないように牽制しててくれ。」

「うん!」

「後は、俺達がこいつを倒して終わりだ!」

「う、ん!」

「当然だ!」

「待ってました!」


うん。

1人ちょっと違うね。

でもやる気出してるし何か言うのは野暮なんだろうな。


「グルルルルルルル……」


またもや唸っているが、何かが起きる気配はない。

どうやらまた不発だった模様。

のそりのそりと近づこうとして来たので、返り討ちにしようと剣を構えるとビクッとした。

無理か。


「ガァァァァァァ!」


幻術が効かないと思ったのか、鵺は火を吹いてくることにしたようだ。

それを躱して接近し、一閃。

躱される。

続けてレイダさん、ユキノも攻撃するが躱される。

まあ、これで決めようなんて考えてないし問題ない。

今は相手の動きを把握し、動きを制限し、そして一気呵成に決める。


「ヒョー、ヒョー。」

「な、なん、だ……?」


鵺が変な鳴き声をしたと思ったら身体から力が抜けてくる。

呪いが、加速してる……?

さっきの鳴き声と何か関係があるのか?

って、まずい!

さっきの鳴き声が関係しているとするなら、今の状況を作ったのは鵺だ。

となれば、鵺がすることなんて決まってる。


「グラァァァァァアアアアアア!!!」


ーーガシャァァン!


晴れてるはずの空なのに、雷が鵺へと落ち、帯電していたのが今ではまるでオーラのように雷を纏っている。

まずい……何をする気なのかは分からないが、あれを食らうのは間違いなくまずい!


「させるかぁぁぁ! 飛閃・炎月!」


横薙ぎにして放った飛閃だが、鵺は軽々と躱し、突進してくる。


「させないよ!」


セフィアのネフィリムアームが防ごうと飛来するも、低空を飛ぶ事でそれを回避してそのまま突っ込んでくる。

このままじゃヤバイ!


「がぁっ!」


咄嗟に、前にガチャで手に入れた自作の剣を地面に突き刺してそのまま鵺を受け止める。

剣は折れ、突進を喰らった俺もまた弾き飛ばされるが、剣をアースにしたお陰でなんとか感電死する事態だけは避けることが出来た。

ただ、剣を刺した手は焼け爛れてるけどな。

クッソいてぇ……。


とはいえ、食らったのが俺で良かった。

電気に関する知識が多少はあるからなんとかなったが、もしも狙いが俺以外の誰かだったら……考えるだけでも恐ろしい。

作者も電気に関する知識はそんなに無いですので、フワッとした感じでそんなもんかと納得していただけたらなと思ってます。

ただ、鉄の剣を出したことに関していえば、今使ってる剣は魔剣で材質が分からず伝導率が高いか不明なので鉄の剣を選んだという事です。

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