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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第1082話 購入を視野に入れた方がいいかも。的なお話

「その帝とは会えたりするのか?」

「何故だ? 言っておくが、大名家の出である私でも帝と顔を合わせたことはない。それほど会うのが困難だということを念頭に入れて答えろ。答え如何によっては……ふふ。」

「こえーよ!」

「冗談だ。だが、帝は悠久の時を生きる生き神様で長きに渡りこのヤマトを治めてきたという噂もあるし、その帝を信仰する者もいたりするので安易な考えは辞めた方がいいぞ。」

「……冗談に聞こえねーって。単純に、英雄候補として赴くわけだからちょっとくらい会えたりしないかなと思っただけだ。」

「ふむ、可能性としてはあるだろうが、その辺はどうなるか分からないぞ。そもそも、候補の段階では興味を持たれることすらないだろうな。」

「そっか……じゃあ見られたら運が良かったくらいに考えておいた方がいいか。」

「それが賢明だな。」


もう1つ理由を付け加えるなら日本の天皇のように神の血を引いているという話があるのかどうか気になったからというのもあるが、スズランさんも居るので流石に日本のことを言うのは憚られた。

そのスズランさんはというと、何故か俺を見ながら何やらメモを書いていたりする。

恥ずかしい事を書かれてないといいんだけど。


「ねえ、ちょっと気になったんだけどさ、ユキノは実家に帰らなくていいの? せっかくヤマトまで来たんだし顔を出すくらいはした方がいいんじゃない?」

「今は使命を持って行動している最中だからな。そんな事したら逆に怒られるさ。国にとって大事な祭事の任を放棄するとは何事だー! とな。」

「厳格な人なのか?」

「そこまでではないが、この祭事に関しては少々神経質になる人でな。それよりも何故そのような事を?」

「あー、ほら、少し前に私、レントに言われたじゃない? 何があるのか分からないんだから顔見せ出来るのならした方がいいって。だからユキノもした方がいいんじゃないかなって思ったのよ。」

「なるほど。そういう事か。確かにそうだな。人間何があるか分からないし、封竜祭が終われば1度会いに行ってみるか。」

「それがいいわよ。」

「だが、案外実家に帰る前に封竜祭で顔を合わせたりしてな。」

「それはそれで面白いんじゃない?」

「そうだな。」

「そういえばそのユキノの実家はどこにあるんだ? ホムラ家から敵視されるくらいだし結構近いのか?」

「ホムラの隣だ。」

「隣って……もしかしてここ!?」

「違う違う。そうなら宿を取らずに家に泊まっていたさ。ホムラの南側だ。」

「そうなんだ。じゃあ、帰る時には気軽に寄れるな。」

「まあな。」


確かユキノの家の所はキサラギ織とかいう織物が有名なんだったな。

そこで反物を安く仕入れる事は出来るかな?

もし可能ならそれを使っていつか結婚式を開く時用のドレスに使えたりしないかな?

……これは結構いい案な気がする。

10人分だし結構な量になりそうだな。


その後は話しながらも普通に食事をしていたこともあってすぐに食べ終わり解散。

各自の部屋でのんびりと寛ぐ事になった。

流石の嫁さん達も護衛依頼を受けているので暴走したりする事はなく、今日もぐっすりと寝る事ができそうだ。

ただ、こうして何もしないでいると、京に着いた後がちょっと怖いな。

京に着いてスズランさんを京にあるという別邸に送り届けたその日の夜は一晩中というか、夜が明けるまでずっと貪られそうだ。

どこかで発散した方がいいかもしれないけど、そんな余裕はないのが悩ましい……。


その辺の事はとりあえず置いておこう。

明日の為にも今はこの布団を堪能してゆっくり体を休めよう。

そういえばこの布団も気持ちいいな。

反物だけでなく布団も購入を視野に入れた方がいいかも。

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