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微ユニークから始まる異世界生活  作者: 椎茸大使
【第七章】封竜祭に参加します
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第1075話 今は休憩休憩っと。的なお話

「では、こちらが依頼料及び諸経費で500万入っている。諸経費として使用した残りを依頼料として受け取ってくれ。」

「分かりました。それで京に着いてからはどうしたら良いでしょうか?」

「京には別邸があるからそちらに預けてもらえればそこで依頼終了という事でどうだろう?」

「そうですか。それで、その別邸の場所ですが、スズランさんはご存知でしょうか?」

「一応知ってはいると思うが念の為京での地図に(したた)めておこう。」

「ありがとうございます。」

「所で、レント殿は京までの道筋は知っているのかな?」

「そこはユキノに案内してもらおうと思ってます。」

「そうか。キサラギ殿であれば安心だな。よし、書けた。これが別邸までの地図だ。」

「確かに、受け取りました。」

「では、我が愚妹を頼むぞ。」

「かしこまりました。」


地図を受け取って握手をして依頼受領完了。

オキフネさんを見送ったら早速お仕事開始。


「さて、不本意ながら依頼を受ける事になったので、ここからは真面目に行くぞ。」

「不本意ってどういう事かしら!?」

「そのままの意味です。仲間だけでのんびり観光でもしながらと思っていたんですけど、それも出来なくなりましたからね。それよりも、護衛依頼という事だから、今後はさっきも言った通り観光は出来ないからそこん所みんなよろしくな。」

「まあ、観光は帰る時でも出来るしね。」

「ん。」

「はい。それに、ヤマトの文化を知ってからの方がより楽しめると思いますから。」


ウチの嫁さん達良い子すぎる……。


「で、だ。同行ではなく護衛という事だから連携の確認は無し。無用な戦闘も避けるぞ。というわけで早速行動開始。」


同行なら旅の仲間として一緒に戦ったりする事もあったんだろうけど、護衛だからね。

護衛対象に戦わせるとか護衛失格だろ。

スズランさんを馬車に乗せて移動をするが、人が増えたので1人御者席に移動し、屋根の上に1人索敵要員を配置する。

本当は騎馬兵とかの方が見栄えとかいいし、盗賊もわざわざ襲おうとは思わないんだろうけど、そうもいかない。

なんせこちらもただの冒険者だから。

そうホイホイ馬なんて増やせないよ。

アデルから借りれば増やせるとは思うけど。


そういえば、まともな護衛依頼って初めてな気がする。

昇格試験とかアデルの指名されたりとかそういったものもやったけど、身内だったり試験だったりして、こういういかにもな護衛依頼は初めてだ。

とりあえず護衛依頼だから護衛対象を優先して行動するって事でいいかな。


とはいえ……まさか俺が最初の屋根上での索敵要員になるとはなぁ……。

まあ、そういう事ができるのは悪意感知がある俺と、気配察知持ちの3人だけだし。

レイダさんの闘争本能も出来なくはないが、あくまでも敵の攻撃を本能的に察知出来る程度で精度はそこまで高くない。

だから今回は外れてもらった。

そして俺のは悪意感知と、悪意を感知出来るだけだから魔物の襲撃は察知出来ないんだけど、ただの魔物程度ならどうということはないし、そこは気配察知持ちに任せる。

俺が注意すべきなのは盗賊。

本能で動く魔物なら護衛対象を重点的に狙ってきたりはしないだろうけど、思考する相手ならそれくらいはやってくるだろう。

という理由から索敵要員となり、じゃんけんをして誰がするか決めたんだけど、まさかストレート負けするとは。

4人もいれば1回くらいあいこになるよね、普通。


幸い、最初の休憩までそういう盗賊が放ってくる悪意を感知する事はなく、そのまま交代することになった。


「じゃあ、リリン。次は任せた。」

「ん。」


それにしても、屋根の上ってお尻が痛くなるな……。

リリンにクッションを渡しておこう。


「レント。」

「ん? どうした?」

「2人、こっち見てる。」

「どこだ?」

「それなりに離れてる。でも他にはいない。」

「そうか……なら手出し無用だ。多分大丈夫だから。」

「そう? 分かった。でも気にしとく。」

「その辺も任せた。」


リリン曰く、2人組がこっちを見てるらしいけど、まあ、大名配下の護衛か何かだろう。

流石に大名の娘に見張りなり護衛なりが居ないとは思えないし。

ただの冒険者をそこまで信用するはずないしな。

ま、そんな事よりも、今は休憩休憩っと。

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